暮らしのある「まち」の注目ニュースをその街に暮らす3人の方々にお聞きします。
第3回は、三宮から地下鉄で約20分の名谷(みょうだに)へ。1950年代に造成されたエリアですが、近年、神戸市による「名谷活性化プラン」が始動。あらためて進化中のまちなんです。

西本晃子さんのレコメンド

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バルコニーからの景色も団地の自然も、私の自慢!


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近隣住民だけ知っている、松尾公園の楽しみ!


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大丸須磨店の「青果の日」は108円均一!

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バルコニーからの景色も団地の自然も、私の自慢!

20年以上、ここURの落合団地で暮らす西本晃子さんが、一番お気に入りなのは自宅のバルコニーからの最高な眺め。鷹取山と広い空が見渡せるこの環境を、何年経っても愛してやまないのだそう。日中は山の向こうにある空港から飛行機が飛び立つ姿を眺め、夜には月の動きを鑑賞できると、この部屋だからこその眺め自慢。開放感を楽しんでいます。

「バルコニーだけでなく、団地の敷地内は桜やキリシマツツジ、ボケの木も。夏は木陰があるので散歩しやすく、秋は紅葉が素晴らしいです。住民が希望して、バラ園もできたんですよ。住んでいる方も自然や植物が好きな方が多いんです」と教えてくれました。

そして西本さんは、雨の日も風の日も団地の敷地内を整備してくださる清掃員の方に、会うたびに感謝の言葉を伝えているのだそう。自宅の周りで自然の恵みを味わえる住環境、とっても羨ましいかぎりです。

もっと知りたいニュースの奥


■間取りもいろいろ。落合団地の物件が気になる方はコチラを見てみて!

UR都市機構 落合(https://www.ur-net.go.jp/chintai/kansai/hyogo/80_2410.html
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近隣住民だけ知っている、松尾公園の楽しみ!

落合団地から、10分ほど歩いたところに現れる松尾公園。ここは西本さんと生前のご主人が、春になると足を運んでいた場所。というのも、春になると公園横の並木道の桜が満開に。トンネルのように桜がアーチを囲む道は、近隣の住民だけが知る、まさに穴場のお花見スポット!名谷にはわざわざ通りたくなる景色がいくつもあるんです。

「春の散歩にはぴったりな桜の道。落合団地にお住まいの方もたくさんいらっしゃいます。公園もちょうど過ごしやすい広さで、子連れのお母さんが過ごしやすい場所じゃないかしら」。

取材の日も、公園内では少年野球の子どもたちがお弁当を食べたり、年配の方々がお友達とおしゃべりに花を咲かす姿が。あらゆる世代の日常が繰り広げられる、住民にとって欠かせない場所。


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大丸須磨店の「青果の日」は108円均一!

西本さんが、3つ目に名谷の大きな魅力と語るのは大丸の須磨店。普段は団地近くのスーパーで買い物をするそうですが、毎週水曜日は必ず大丸の1階の食品売り場にお買い物に訪れるそう。その理由は…水曜日には「青果の日」と題して、新鮮な野菜が108円均一になるからなんです!

「この日は黒山の人だかり。私はいつも午前中に行くのですが、お目当ての野菜を取るのも一苦労ですよ(笑)」とのこと。「青果の日」以外にもお買い得な日やイベントが盛りだくさんで、いつ来ても楽しいスポットと笑顔で語ってくれました。

他にも西本さん御用達の「兵庫の銘産品」コーナーには、いかなごの釘煮のような季節の食品や、関西の愛され菓子「鶯ボール」など、西本さん家族のお気に入りがたくさん。また「鮮魚コーナーも新鮮なものばかり!」だそうで、夕方には、ほぼお魚が無くなってしまう日も。住民のみなさん、今一度要チェックです!

充実の青果コーナー

西本さんオススメの「兵庫の銘産品」コーナーは、思わず買って帰りたくなるものばかり

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■毎月のイベントをチェックして、もっともっと楽しもう!

大丸須磨店(https://www.daimaru.co.jp/suma/
今回のまちの案内人
西本晃子さん

阪神淡路大震災のあと、親戚が暮らすこのまちへ引っ越してきて、落合団地に20年以上暮らす。最近は月1回団地の集会所で行われる「塗り絵サークル」に参加したり、集会所で開かれるカフェのお手伝いをしたりと、大好きな団地への恩返しの心も込めて積極的に活動へ参加中。さらにはサッカー観戦が大好きで、横浜F・マリノスのサポーターという一面も!大阪やノエビアスタジアムまで観戦に行くほど熱烈なファン。

今回の注目のまち
兵庫県神戸市須磨区名谷

1950年代に神戸市の西部に造成された須磨ニュータウン。その中央に位置するのが、ここ名谷エリアです。三宮から地下鉄で約20分という交通の便が良い場所に位置し、さらには生活動線がコンパクトに設計された街並みが特徴的。駅の近くに住宅や団地、公園、行政、そして商業施設が集約されています。団地などの集合住宅を通り過ぎた先には戸建てが並び、歩行者専用道路「赤道」が続いているのも、名谷ならではの風景で、暮らしやすいニュータウンとして栄えてきました。
2019年には神戸市によるプロジェクト「リノベーション・神戸」の対象地域に選定。「名谷活性化プラン」が始動し、既存施設のリニューアルや新規施設の誘致などが予定されているそう。すでに須磨パティオの「買物広場」のリニューアルが完了したり、全国でも珍しい試みとして、大丸百貨店内に名谷図書館がオープンしたりと、今まさにまちが着々と進化しています。良きスポットを残しながら生まれ変わりつつある名谷、その発展に期待が膨らみます。

MAP

取材・文/小島知世 写真/佐伯慎亮


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