暮らしのある「まち」の注目ニュースをその街に暮らす3人の方々にお聞きします。
第2回は、1976年にまち開きされた洛西ニュータウンへ。また新たなコミュニティ、取り組みも広がりつつあるようです。

「つどいの広場 ま〜ぶりんぐ」
「つどいの広場 びおと〜ぷ」施設長
尾田真紀さんのレコメンド

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大人も子どもも主役の場。繋ぎ続けて13年の子育て支援


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ものづくりを通して繋がり広がる地域の輪


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「遊び」から学びがたくさんある!

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大人も子どもも主役の場。繋ぎ続けて13年の子育て支援

URの集会所を利用して13年、「大人も子どもも生き生きと過ごせる関係・環境づくり」をモットーに、子育て支援を続ける「つどいの広場 ま〜ぶりんぐ」。「コロナ禍前、多い時には60人を超える方がイベントに集まることもあり、たくさんの利用者さんと同じ時間を共有してきました。床暖房、マットフローリングなどに改修され、お子様連れの親子も過ごしやすくなりました」と施設長の尾田真紀さん。
「つどいの広場 ま〜ぶりんぐ」の特徴は、参加しやすいイベントを取り入れながら、自然に生まれるコミュニティ作りを心掛けているところ。また、スタッフ達は、子育てをする親へフラットに寄り添い、様々な子育ての悩みに対しても具体的なアドバイスを心掛ける。さらに、就園までの間、同じメンバーで自主的に活動するサークル「なかよしポッケ」とそのOB会「なかよしビスケット」がここで活動し、地域に出てからもお互いに支え合う関係性が成り立っている。

もっと知りたいニュースの奥


■活動の隅々まで盛りだくさんの写真で報告中〜。

「つどいの広場 ま〜ぶりんぐ」公式blog(https://maburing.exblog.jp/

つどいの広場 ま~ぶりんぐ
京都市西京区大枝東新林町3-5
UR洛西新林団地中央集会所
TEL 075-333-8285


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ものづくりを通して繋がり広がる地域の輪

コロナ禍以前は毎年開催していた「つどいの広場 ま〜ぶりんぐ」の恒例行事「手づくり市」。モノづくりが好きなママ達を誘って、すでに地域で活躍されているママクリエイターさん達と一緒に出店。初めはドキドキ、不安なママもスタッフがバックアップ。回を重ねていくうちに、みんながいきいきと自分らしさを発揮し、きらきらの笑顔があふれる。
出店の顔ぶれは、布小物・レジンアクセサリー・陶芸品・ステンドグラス小物・無農薬野菜など、とてもバラエティ豊か。コロナ禍から2022年にようやく再開した際には、新たなメンバーも加わり、洛西で育った20代姉弟が手掛けるキューバサンドをメインに販売するキッチンカー「EMPINGAO」が登場。実はこの姉弟は尾田さんのご子息の同級生でもある。「困難な中でも自ら考え行動している若者達を地域でも応援したいですね」と洛西で子育てをしてきた尾田さんのコメントはもはや地域の母!?
2023年10月29日(日)には、姉妹施設「つどいの広場 びおと〜ぷ」とともに阪急洛西口駅高架下にて「ママが私になれる魔法のマルシェ」を開催予定。規模も拡大するようなので、期待して待とう! 

もっと知りたいニュースの奥


■真夜中のUSJからトヨタカローラ福島店までキューバサンドの出没情報をチェック!

「EMPINGAO」公式インスタグラム(https://www.instagram.com/empingao_foodtruck/

■「つどいの広場 ま〜ぶりんぐ」と同じくNPO京都子育てネットワークが運営。

「つどいの広場 びおと〜ぷ」公式インスタグラム(https://www.instagram.com/biotop.rakusai/


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「遊び」から学びがたくさんある!

公園といえば、滑り台をはじめとする遊具が定番。だけれど「つどいの広場 ま〜ぶりんぐ」の公園遊びは、120%フリースタイル。「子どもは遊びを作り出す天才ですね。石ころ一つ、木の実一つからでもいろいろな遊びにつなげることができます。これって子どもの発達にとっても大事。だから「つどいの広場 ま〜ぶりんぐ」での外遊びは、なるべく遊具の少ないところを選んでいます」と遊び場からこだわっている。さすが子どもの発達に関わる資格を有する尾田さん。最低限、危なくない環境を大人が整えたら、あとは子どもが思うがままに遊び込むのを見守るのが「つどいの広場 ま〜ぶりんぐ」のやり方。「危ないからやめなさい」と遊ぶ前から止めるよりも、一緒になって遊びながら安全なやり方を伝えることが何より大切だという。すると「あっ!うちの子、こんなことできるんだ」と大人の気づきにもつながるとか。そんな公園遊び、最高です。

今回のまちの案内人
尾田真紀さん

洛西ニュータウンにある「つどいの広場 ま〜ぶりんぐ」と洛西口駅高架下にある「つどいの広場 びおと〜ぷ」の施設長。運営母体となるNPO法人京都子育てネットワークでは副理事長を務める。子どもの発達に関わるさまざまな資格を持つ。結婚と同時に洛西に移り住み子育てをする中で、たくさんの地域の方に助けられ「一人で抱え込まない子育ての大切さ」を実感。その感謝を胸に、これからを担う乳幼児親子の支援に邁進している。

今回の注目のまち
洛西ニュータウン

阪急電車・洛西口駅、またはJR桂川駅からバスで約10分/阪急電車・桂駅からバスで約15分。京都市西京区の西山丘陵に広がる大原野エリアにあるのが、1976年にまち開きされた洛西ニュータウン。約110種の竹、笹が植えられた竹林公園をはじめ、自然にあふれた環境が子育て世代にも人気。
高齢化や少子化といったいずれの街も抱える問題に直面しているが、グラフィックデザイナーや美術家、さらには外国人コミュニティなどもできつつある。その結果、まちと住人、そして様々なスポットや施設が手を取り合った新たな取り組みも盛んに。また、田園が広がるランドスケープも豊かで、地域と一緒になった農園イベントなども行われ、楽しいまちのムードが自然の中で広がりつつある。

MAP

取材・文/小島知世、松村貴樹 写真/佐伯慎亮


2023.7.24

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