暮らしのある「まち」の注目ニュースをその街に暮らす3人の方々にお聞きします。
第1回は、河内長野で1982年にまち開きされたニュータウン、南花台へ。ウワサのサッカースタジアム建設中のあの街です。
一般社団法人カンデ
関谷大志朗さんのレコメンド
コノミヤテラスに集合! 朝のラジオ体操はもはや南花台の名風景
子どもも親ものびのびと。「ふれあいテラス」が人気!
活気なら、南花台は負けません! 大学生のアイデアがいっぱい。
コノミヤテラスに集合! 朝のラジオ体操はもはや南花台の名風景

毎朝10時にコノミヤテラスの外廊下で始まるのは……ラジオ体操! 老若男女が集い、「南花台から見える青い空と町並みを見ながら体を動かすのは最高に気持ちいいと好評です」と運営者の関谷大志朗さんは満面の笑み。実はこの企画、「コノミヤテラス」オープン当初から続く、南花台の朝の名物。目前にはUR南花台団地が並び、体操をしていると道路を挟んで向かいの団地の住民とコミュニケーションが生まれることも。そして終了後始まる井戸端会議も、欠かせない重要な時間。「ここでの町の情報交換が、実は結構大事なんです(笑)」と関谷さん。参加者用のスタンプカードは手作りで、南花台の一年を通した風景が楽しめます。

もっと知りたいニュースの奥
毎日オープンのコノミヤテラスはラジオ体操の他にも、イベントがさまざま。 “コノテラ通信”で南花台の“今”を知ろう
コノミヤテラス(http://nankadai.com/post_3218)
子どもも親ものびのびと。「ふれあいテラス」が人気!

子どもは遊びに親は話に夢中になれる「ふれあいテラス」は、コロナ禍も先着5組ながら負けずに週2日営業中。関谷さんと学生たち、地域住民がDIYでカラフルに仕立て上げたサロンには、さまざまな人から譲り受けたおもちゃや絵本がいっぱい。子どもたちは、ボランティアスタッフが見つつ、おもちゃでたっぷり遊んだり、親は集まった人たちと子育て談義と家では味わえないのびのびした時間。そんな時間が過ごせるとあって、「2週に一度のペースで通っている」と、常連も多数。サロン内には子ども服の寄付コーナーもあり、南花台、子育て世代におすすめです。

もっと知りたいニュースの奥
誰でもどこからでも参加OK!「ふれあいサロン」ってこんなとこ
子どものための『ふれあいテラス』(https://www.city.kawachinagano.lg.jp/site/k-kira/42261.html )
活気なら、南花台は負けません! 大学生のアイデアがいっぱい。

地域の人とDIYに挑戦したりと、南花台はとにかく大学生が元気いっぱい! 河内長野市の名産の木【おおさか河内材】を使ったカヌーづくりや、空き地などを生かすために「家台(やたい)」を制作! 「家のものを外に持っていくことをコンセプトにした『家台』は引いて移動する特徴があってどこにでも設置できるので、それを活かし空き地をもっと楽しく、自由に使えるのではないかと思い」と関谷さん。コロナ禍以前は、家台を使って公園で、朝ごはんをまちの人と食べる企画などをしていたそう。「思っていた以上に人が集まりました(笑)」とのこと。現在、大学生と地域の住民がDIYで、UR南花台団地のモデルルームを一緒に作るプロジェクトも進行中。


もっと知りたいニュースの奥
若さあふれる、アイデア万歳! コノミヤテラスのこれまでをご案内
おしえて南花台 第6回 コノミヤテラス(http://nankadai.com/post_13770)
DIYプロジェクトの進捗を関谷さんがレポート
コノミヤテラス【咲っく南花台のまちづくり活動の話】(https://note.com/konotera_sacsac/)
今回のまちの案内人

一般社団法人カンデ
関谷大志朗さん
関西大学出身。在学中から地域まちづくりに携わり、現在はコノミヤテラスの運営管理を担う。住民と行政、企業をつなぐ南花台のまちづくりの仕掛け人。本人曰く、「何かを始める際の主体はあくまで住民さんで、僕は人と人をつなぐ役割を担うことが多い」そう。南花台を「丘の上の未来の集落」と呼んで、新技術を導入したまちづくり事業が進む中、住民同士のつながりや新しいコミュニティなどソフト面をサポート中。
今回の注目のまち

大阪府河内長野市・南花台
南海電車・三日市町駅から南海バスで約10分、河内長野市の丘の上に広がる南花台エリアは、1982年にまち開きされたニュータウン。長年住み続ける住民たちの高齢化が進み若い世代の流入が少ない問題を抱えていたものの、市と地域の住民たち、企業、そして学校がさまざまな取り組みをしている。例えば「コノミヤテラス」では世代を超えた交流が生まれ、地元の看護専門学校では学生と住民が一緒にスポーツ大会を行なうなど、若い世代とのつながりが溢れる元気なまちになってきている! それだけでなく、まちの人が授業を手伝ったりと、”地域がキャンパスに”が南花台の新しい当たり前。住民からは「まちに若い人が歩いているのが嬉しい!」と喜びの声が。
さらに今後は、小中一貫校の開校やUR南花台団地集約跡地に新しい公園が整備されるなど、今にあった子育てもしやすい環境が整備されていくそう。他にも、住民同士が、ゴミ出しや庭の管理など、日頃の小さな困りごとを支え合う生活応援の仕組みがありハード面、ソフト面ともに、まちづくりが日々進化中!
MAP
2023.5.16