大阪芸術大学×URアートプロジェクト
「うみかぜ団地」その当日まで

大阪芸術大学×URアートプロジェクト
「うみかぜ団地」その当日まで

大阪湾を望む、泉南尾崎団地で行われることになった、2021年度の「大阪芸術大学×URアートプロジェクト」。
学生たちは「海風と光」をテーマに、泉南尾崎団地の魅力を写し取った写真作品や映像作品を制作しました。2022年1月末にそれらを団地集会所に展示し、住人の方々を招いたお披露目イベントを行います。

<「うみかぜ通信」の制作>

学生たちは作品制作と並行しながら、「うみかぜ通信」というコミュニティペーパーも制作。活動の状況やアンケート協力のお願いなどを、尾崎の風景写真を織り交ぜながら掲載し、プロジェクトの存在を知っていただくことにも力を注ぎました。

うみかぜ通信 Vol.1 [表面]
うみかぜ通信 Vol.1 [裏面]
うみかぜ通信 Vol.2 [表面]
うみかぜ通信 Vol.2 [裏面]
うみかぜ通信 Vol.3

学生たちは、最新号の「うみかぜ通信」を手に、月に一回団地に足を運び全戸に投函。お披露目イベント直前号を配布する際は、イベント告知ポスターも掲示しました。

一度のイベントだけではなく、「うみかぜ通信」を通して継続的にコミュニケーションを取り続けてきた学生たち。そんな学生たちの活動を見守ってきた、自治会長の前岩会長にお話を伺いました。

<泉南尾崎団地自治会・前岩会長インタビュー>

前岩会長:このプロジェクトのお話をいただいて、ぜひあたたかく迎えてほしいと自治会のみんなに伝えました。私たちも普段なら腕まくりして全面的に手伝うんですが、コロナがね…。会員も高齢者が多いこともあって、今回は慎重に、できる範囲で協力してきました。

前岩会長は尾崎団地で暮らし始めて33年。会長も20年以上務められており、近年は住人同士のふれあいの場を作ろうと自治会で様々な企画を実施。交流の機会を作るという、同じ目的を持ったこのプロジェクトにも大きな期待を寄せています。

前岩会長:イベントをきっかけに“このあいだはどうも”と会話できる住人が増えていくといいなと常々思っています。そういう関わりが団地内で増えていくと、何か起こった時も助け合うことができますよね。学生さんたちのイベントもそんな横のつながりを作る大きなきっかけになりますので、とても楽しみにしています。


「うみかぜ団地」いよいよ当日

学生たちは当日に向けて、学校や団地集会所で準備を進めてきました。しかし、新型コロナの感染が急拡大。住人の方々を招いたVlogのお披露目会や写真展、紙粘土ワークショップは中止に。規模を縮小して、関係者のみのささやかな見学会が行われました。

集会所の外観
集会所エントランス

見学会の会場は海の見える集会所。会場までの道のりはカラフルなガーランドで装飾されました。

集会所に入るとウエルカムムービーがお出迎え。天井の不織布がゆらゆらと揺れ、穏やかな海の世界に誘われます。

<写真展の様子>

尾崎のまちの風景を記録した写真展。「天気によっていろんな青色になるんです」と話すのは、撮影を担当した向井さん。広大な海、きらきら光る波、夕焼け空のグラデーション…撮れば撮るほどこの場所の魅力に引き込まれたそう。

<上映会の様子>

泉南尾崎団地の魅力が5分間にぎゅっと凝縮された映像作品。BGMは同大学の元音楽学科生のハレガサさんによる「うみかぜ団地」オリジナル音楽。ディスプレイの横には、海をモチーフにした紙粘土の作品が並びます。

制作されたVlog「うみかぜ団地」はこちらからご覧ください。

https://youtu.be/DN4KgkJqKHI

学生たちは、事前に行った住人アンケートやフィールドワークで得た情報をもとに、マップを制作。ピンクは絶景スポット、みどりは美味しいお店など、ジャンルごとに色分けされていました。

<演奏会の様子>

演奏会にお招きしたのは、「461(しろい)モンブラン」のお二人。コンサーティーナとクロマチックアコーディオンという、世界的にも珍しいジャバラ楽器で見学会に花を添えてくれました。

イングランド民謡をはじめ、ジブリ音楽など学生たちにもなじみのある曲も披露されました。


<見学会を終えて…>

急遽かたちを変えての開催となりましたが、見学会は無事に終了しました。
最後に、プロジェクトリーダーの秦さんとクリエイティブディレクターの中脇先生にお話を伺いました。

秦:「うみかぜ通信」の投函に来るたび声をかけてくださる住人さんが増え、私たちの思いが少しずつ伝わっているんだと嬉しくなりました。今回は関係者のみの見学会になりましたが、次はこうしたいね!とすでに次年度に目を向けはじめています。

中脇先生:プロジェクトが始動してから、何度も泉南尾崎団地に伺いました。しだいに顔見知りの住人さんが増え、中には団地の昔の様子を教えてくれる方も出てきました。住人の方々が語り始めるというのは、小さいように見えて大きな一歩。このプロジェクトが団地を見つめなおす機会になっていると、確かな手ごたえを感じています。良いキックオフになりました。

※大阪芸術大学×URアートプロジェクトについて、総合監修の谷教授とクリエイティブディレクターの中脇准教授にインタビューしています。こちらもご覧ください。

https://karigurashi.net/article/artproject2021_01/

制作されたVlog「うみかぜ団地」はこちらからご覧ください。

https://youtu.be/DN4KgkJqKHI

イベント当日の模様をまとめたムービーはこちら。

https://youtu.be/FgQ65Z6rNP0

取材・文・撮影/助口優衣

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