芝田2丁目、梅田のオアシス喫茶

[梅田シリーズ]

芝田2丁目、梅田のオアシス喫茶

梅田に喫茶やカフェはもちろん少なくなくて、数えたわけではないですが、100や200といった店数は優にありそう。ところが、これが路面の喫茶店となれば、ぐっと数が絞られます。

梅田のど真ん中にあって、いまだに路地も残している芝田。
ここで40年続く喫茶、カフェーヌがあります。

店に入って驚くのは、そのゆったりとした雰囲気。ちょうど角地に建っているため、二方向の窓から外光が入ってくること。そして、外壁にはほどよく緑が生い茂っているため、道ゆく人の視線をさえぎりながら店内の居心地よさが保たれていること。おかげで梅田の喧騒から離れた時間を過ごすことができます。

開業は1981年。店を開いたおとうさんはすでに引退されましたが、おかあさんと2代目オーナーの長岡泰史さん、女性を中心としたスタッフで変わらず営業を続けています。10年以上ずっと働いてる方もいるそうで、そのことが店としての活気につながっている印象も受けました。キッチンの方から聞こえてくる「洗いもん、やっといて~」みたいな声も微笑ましくて。

開店当初はコーヒー専門の純喫茶。食事メニューは軽食程度でしたが、今では週替りを含む10種以上のランチメニュー、夜はお酒も出して、貸切パーティなどにも対応。
個人的に惹かれたのが、フレッシュジュースのメニューがものすごく豊富なこと。キウイ、パイナップル、アボカドミルク、柿、梅…などなど、メニュー表には19種類がずらり。こちらは、長岡さんが「僕の趣味で」始めたそう。

メロンジュース600円、ミックスジュース650円。
おかわりどれでも200円引きという、どんどん飲んでくださいスタイル。季節によって売り切れあり。

地階にも席があり、地下が禁煙60席、1階が喫煙40席という、実はキャパの大きな店。今回、伺ったのは昼下がりの時間でしたが、朝や夜はまた違った店の雰囲気になります。

地下の様子。雰囲気ある店づくりは、大阪に数多くの喫茶店を指導してきた角川(すみかわ)善昭氏によるもの。
店では、角川氏が創設した心斎橋コーヒー院研究所のコーヒー豆を今も使用。角川氏はアメリカン(薄めのコーヒー)を発明したことでも知られる。
新聞、雑誌、マンガも充実。これがうれしい。
ランチをいただいた。ミンチカツエッグ770円。スープも付いてます。

グランフロント大阪やヨドバシカメラ、阪急梅田駅の間にある芝田2丁目。このまち自体、梅田のエアポケットのようにも感じられますが、こちらと同じくらい長く続いてる店といえば、あとは「ラーメン大学さんくらいかな」と長岡さん。
まちの歴史については、連合町会でつくっている「梅田東アーカイブ地域史」も参考になります。
https://www.umedahigashi.com/

また、UR都市機構では、カフェーヌから南に2軒隣りの「UMESHIBA BASE」を拠点にしてこのまちとの関わりを増やしています。
https://karigurashi.net/journal/seisaku-2105/

カフェーヌ
住所/大阪市北区芝田2-5-12 長岡ビルB1、1F
営業時間/7:30~20:30 ※ランチは11:00~16:30
電話/06-6372-5414

取材・文/竹内厚 撮影/岡本佳樹

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