「団地デザインノート」を特別に公開!

表紙写真(右):松村芳治

「団地デザインノート」を特別に公開!

UR都市機構では、建替事業の設計過程や調査内容をまとめた「まちづくり設計実践ノート」を内部資料としてつくってきました。2000年から数えること、計26冊。
2020年には「団地デザインノート」と、冊子名、デザインを一新して、新たに「奈良学園前・鶴舞(Ⅲ期)」「千里グリーンヒルズ東町(Ⅰ期先工区)」「千里グリーンヒルズ竹見台(先工区)」の3冊を制作しました。

今回は、そのうち「千里グリーンヒルズ東町」「千里グリーンヒルズ竹見台」の内容を特別に公開いたします。


「千里グリーンヒルズ東町(Ⅰ期先工区)」より冒頭ページ。
冊子内写真:松村芳治
「千里グリーンヒルズ竹見台(先工区)」より住戸計画についての誌面。

「千里グリーンヒルズ東町」と「千里グリーンヒルズ竹見台」を担当した高濱遼太郎さんにお話を伺いました。「団地デザインノート」は、高濱さんが所属するUR都市機構西日本支社 技術監理部 企画課が監修を務めています。

―「まちづくり設計実践ノート」から「団地デザインノート」へ。リニューアルの理由は何ですか。

高濱:これまでは文字が多くて堅い印象だったので、設計以外の人でも手に取りやすいようおしゃれな感じのノートを目指しました。私が担当した冊子では、特に「ビジュアル的に誰でも手に取りやすいこと」と「設計の思想や考え方が読み取れ、理解できること」の両立を目指しました。

冊子内写真:松村芳治(一部除く)

―実際、掲載されている写真だけでも見応えありますね。

高濱:写真は竣工写真を主に使っていますが、外観やサインなどに焦点を合わせたもので求めるものがなければ冊子用に追加で撮影してもらっています。千里グリーンヒルズ東町は、屋外空間を住棟でゆるやかに囲む「囲み型配置」という配置計画が大きな特徴なのですが、誌面でもその特徴をよく表すことができたと思っています。千里グリーンヒルズ竹見台では、「置換え設計」という建替え前と同じ住棟配置での設計が行われ、竹見台団地の象徴的な存在であったスターハウスの形態も継承しています。

―住戸内の設計にもいろんなチャレンジがあることが「団地デザインノート」を読めばよくわかります。

高濱:「団地デザインノート」は建替え物件を紹介する冊子ですから、建替え物件の特性上、広さや間取りなどは基本的にもともとその団地に暮らしていた「戻り入居者」の方の意向に合わせた形になります。住戸内の設計としては、URの設計基準をベースに、対面キッチンやウォークインクローゼットなどの現代のニーズに合わせた設計も適宜取り入れています。

―住戸のつくり方について、最近の試みなどもありますか。

高濱:コロナ禍に対応したかたちで、テレワークルームや玄関洗面などの設計も検討されはじめていますね。

―設計の意図や理由などを知れることは一般の人にとっても関心が高いはずです。「団地デザインノート」を一般公開した方がいいのでは?

高濱:これまではアンケート調査結果や金額のことなど、外部には出せない情報も掲載していたので内部資料となっていましたが、そのあたりを整理していけば可能かもしれません。今年もまた新たな「団地デザインノート」を制作しているところですので、検討していきたいと思います。


※団地デザインノートのPDFを以下のリンク先で公開しています。一部のページは除いています。
「千里グリーンヒルズ東町(Ⅰ期先工区)」 PDFはこちら(約20MB)
「千里グリーンヒルズ竹見台(先工区)」 PDFはこちら(約20MB)

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