大蓮公園と
Design Ohasu Days

大蓮公園とDesign Ohasu Days

大阪南部にはたくさんの大きな公園があります。なかでも、泉北ニュータウンが誇る公園のひとつ、大蓮公園を訪ねました。ただ気持ちのいい公園というだけでなく、全国に広がるPark-PFI制度を活用したチャレンジも進んでいます。

再開発が進む泉ヶ丘駅前。地元のひとにとっては日常…けど、たまに訪れる人にとってその開放感はとても新鮮。駅前のバスターミナル、正面に見えているのが泉ヶ丘駅。
駅から徒歩3分の位置にある濁池。その周囲には大規模な子供向け施設「ビッグバン」と国際障害者交流センター「ビッグ・アイ」がある。写真の向こうに見えているのは茶山台団地。
宇宙船をイメージしたというビッグバンの本館と、遊具の塔は高さ53mもある巨大ジャングルジム。それらを下からのぞむとこの景色。
なんて寄り道をしながらでも、駅から大蓮公園まで歩いて10分程度。
ほどよくデザインされた大蓮公園の入り口看板。公園が目指すもの、5つのコンセプトなどと合わせてWi-Fiのパスワードも記されている。そう、Wi-Fi完備の公園でもある。

冒頭にも書いた「Park-PFI制度」とは、民間の資金を活用して都市公園の新たな整備や管理を進めようとする仕組みで、この大蓮公園は、南海不動産を代表法人とした南海グループ公園管理団体が管理、運営。その一環として、太陽パネルを電源としたWi-Fi環境が整えられている。
なお、こうした取り組みが評価されて、大蓮公園はグッドデザイン2022金賞を受賞。

大蓮公園の広さは約15ヘクタール。芝生広場もなだらかな斜面地に。いたるところで土地の起伏がある泉北ニュータウンらしい光景ともいえる。
公園の3分の1の面積を占める大蓮池は灌漑用のため池でもあり、毎年、稲刈りが終わった後に水が抜かれる。

抜けのいい場所、緑の深い場所、そのどちらもある公園。

向こうにのぞく建物が「Design Ohasu Days」。府立泉北考古資料館→泉北すえむら資料館と名前を変えてきた建物が、昨年10月から現在の形で再始動した。
1970年築にして、かなり特徴的な建築は槇文彦による設計。日本を代表するレジェンド建築家、その初期作にあたる。
園路をはさむ形でもう1棟の建物も。こちらは現在、カフェとレンタルスペースの「space. SUEMURA」、南海不動産による「くらしテラス」が入居。
「Design Ohasu Days」の中へ。キャンプ用品ブランドのDOD(商品を店舗にほぼ置かず、ユニークなweb発信で知られる)と提携して、さまざまなキャンプ用品を展示するとともに、それらをレンタルしてパークキャンプを楽しむことができる。

テーブル、チェア、ストレージやキャリー、マット、ベッド、テントなど、一揃いの製品が揃っている。

斜面地に建つ環境を建物内部にまで取り込んだ、レベル差の多い建築。建築系の学生が見学に来ることもあるという。
天井のつくりも気になる感じ。

「Design Ohasu Days」は、カフェとしても営業中。パークキャンプの受付もこちらで行っている。

ちなみにキャンプエリアは建物のすぐそばに。週末ともなればデイキャンプ&宿泊の利用者でいっぱいに。

「キャンプ場としていえば、今のところはDODブランドのファンの方の利用が多いかもしれません。あくまでも公園内でのキャンプなので制約もありますけど、逆にいえばここでしかできないキャンプ体験ができる場所だともいえます。歩いて10分かからない駅前には高島屋や成城石井などもありますから、はじめてのキャンプにもおすすめ。普段の公園利用者や周りの住民さんといかに折り合いをつけてやっていけるか。堺市にとっても、我々にとってもチャレンジだと思ってます」とはDesign Ohasu Days店長の山本さん。

建物内には「みんなの本棚」を集めた一角や、考古資料館の頃からの展示ケースもひとつ残されていた。

この建物が考古資料館として建てられたのも、泉北ニュータウンの開発時に大量の須恵器(すえき)が出土したから。それにしても5世紀前半というこちらの須恵器、見た目には完全にコーヒーカップだ。
というわけで、公園内にははにわ広場もあり。
そこかしこで使われている「すえむら」という名も、古代はこのあたりが陶邑(すえむら)と呼ばれていたことから。
泉ヶ丘駅まで戻ってくるとちょうど夕暮れどきだった。

大蓮公園
住所/大阪府堺市南区若松台2-5
https://ohasu-park.com/

Design Ohasu Days
https://designohasudays.com/

取材・文/竹内厚 写真/西島渚

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