
04
馬川亜弓さん

植物といっしょに暮らすこと。その心地よさを絵に表していただきます。
第4回は、兵庫を拠点に多色刷りの木版画を制作する馬川亜弓さんです。
馬川亜弓さんに聞く、花のある暮らし
とても特徴的な植物を描いていただきました。
私の部屋にある観葉植物で、友達がやっているお花屋さん(西宮のグラン・ジュテ)で時々、珍しい植物を見つけると買っています。右がサンスベリア・マッソニアーナ、左が宇宙の木です。マッソニアーナは大きな丸い葉が1枚だけなのがかっこよくて、宇宙の木はまさに宇宙人の触手のような形の葉(?)がつやつやできれいです。
馬川さんの部屋にはたくさん植物があるのでしょうか。
実は、この冬に植物をふたつ枯らしてしまって、今、部屋にあるのはこのふたつだけです。このところはコロナ生活の上、犬が介護状態で家にいることが多いですが、元気な植物の姿を見ると励まされました。部屋の小さな窓から近くの神社の大きなクスノキが見えるのもいいなと思ってます。そうした私の日常の風景をそのまま描きました。
花はどうでしょう。
お花も好きですが、家の中となると少し落ち着かないような気がします。植物をゆっくり育てて、なじんでいくのが好みなのかもしれません。
鉢やプランターにもこだわりはありますか。
さっきの友達のお花屋さんはいつもすてきな鉢や器を合わせていて、そのまま置いてます。鉢もかわいいとうれしいですよね。
馬川さんの植物にまつわる思い出をひとつ教えてください。
学生の頃、京都に住んでいたときに見た桜があまりにきれいだったこと。川沿いや神社など、自転車での通学途中にたくさんの桜を見すぎて中毒のようになった思い出があります。
馬川亜弓
2005年、京都精華大学 芸術学部造形学科 版画専攻卒業。個展、グループ展、国内外のアートフェアへの出展も多数。
Instagram:@ayumiumakawa
馬川亜弓 木版画展 2021年5月8日(土)~15日(土) 紀伊國屋書店梅田本店 西側ウインドギャラリー この記事で掲載した作品も販売予定
2021.05.04