[広島シリーズ]
広島でUR団地に住んでみるなら

白島北町に住んでみたら

文:まつかわ

大学生時代を広島で過ごした。といっても、学校や生活の拠点は広島駅から電車で40分以上も離れていたので、広島市内はあくまで遊びに出かける街。繁華街のある本通りや並木通り周辺は何度となく訪れたものの、恥ずかしながら、この白島周辺に足を踏み入れたのは今回が初めてだった。

2015年に開業したJR新白島駅を降りると、幾重にも立ち並ぶ団地と、アストラムライン新白島駅の未来的な外観が目に飛び込んできた。新交通システムと高層団地というゴールデン・コンビ。なんとも格好良い。JR線の高架をくぐって北へ歩くと、UR白島北町が見えてきた。地階にはコンビニ「ローソン・ポプラ」があり、直通は便利だな、と横目に見つつ団地の中へ。
共用廊下は、どこからも川の流れが見え、気持ちが洗われるようなヌケの良さ。踊り場の窓は絵画のように風景を切り取って見せてくれる。ふとしたときに目に入ってくる旧太田川の存在が、思っていた以上に団地に明るさをもたらしていることを感じる。
許可を得て、住民専用の屋上スペースへ。建物が川の流れに沿うようにレイアウトされているせいか、なんだか大きな船に乗っているようで。とても贅沢な時間。

地上に戻って、団地テナントを覗くと「わたしの食卓」という素敵な定食屋があった。「今日は疲れたし、飯作りはいいや」となったときに、一人でも二人でも子連れでも、気軽に入れそうな雰囲気が心強い。その足でスーパーを探しに行く。団地の目の前、アストラムライン白島駅を越えて5分ほど歩くと、大きな「フジ白島店」。店内をぐるっと見てから、手作りパンのコーナーで、カレーパンを買ってほおばる。フジの前には大きな公園があって、こちらもある意味ではゴールデン・コンビ。自転車一台あれば、子どもを遊ばせてから、買い物をして…。

団地に戻ってきて、そのまま川沿いの遊歩道に上がる。地図を確認すると平和公園まで続いていて、歩いてもよし、自転車でもよし、公共交通機関に頼らずとも市内中心部まで気分良く行けそうだ。基町団地の向こう、公園周辺ではバーベキューも許可されているらしく、川を見ながらのチェアリングもやってみたりして、と夢が広がっていく。
取材時間が限られていたため、工兵橋や白島の電停方面までは行くことができなかったが、それはまた季節の良いときに譲ることにして、街をあとにする。

スペック的な話をすれば、白島北町の良さは市内中心部への近さと豊富な交通アクセス、になるのだろうと思う。しかし、実際に訪れてみると、旧太田川に寄り添って建っている姿に、強く惹かれるものがあった。大学生時代が遠い過去となって、いち生活者となってみると、白島はとても魅力的な街だった。

アストラムライン新白島駅は駅構内の構造もかなり面白かった。
白島北町の共用部にて。
屋上のフェンスのスキマから撮影。
緑の看板が「わたしの食卓」。隣の居酒屋「現金屋」もかなり個性的だった。
フジ白島店にて。カープバッジを買わなかったことが悔やまれる。
フジ前の公園。誰かの作品。
川沿いの桜並木。

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