2021.02.15
昔っから子どもの遊びといえば、積み木やごっこ遊びがおなじみで、そのときに家や隠れ家をつくったという人も多いはず。いまでは『マインクラフト』『あつまれ どうぶつの森』といったゲームの世界で、子どもたちは自由奔放に家づくりを楽しんでいます。
そんな子どもたちのつくった家を訪ねる本企画、第1回は両親ともに建築家「NO ARCHITECTS」として活躍する西山・奥平夫妻の娘、しのさんです。

まず紹介してくれたのは「マーメイドマンション」。エメラルドブルーが印象的な建物です。
―今までつくった家で好きなのはどれですか。
しの:マーメイドマンション。あれはね、すごいがんばったんですよ。
―何階建てですか。
しの:知りません。自分で好きなように柄をつくりました。きれいな柄なんですよ。かわいいですね。
5歳にして、こちらに敬語で話そうとしてくれるしのさん。とてもしっかりしています。






そもそも、しのさんがマインクラフトを始めたのは、2020年4月。緊急事態宣言が発令されて自粛期間となったところで、家族3人でオンライン上での家づくり、街づくりを始めたのだそう。それ以前からマインクラフトのゲーム実況を見ていたしのさんは、ある程度の基礎知識もあり、あっという間に自分ひとりで家づくりができるようになっていった。
上で紹介したマーメイドマンションを建てるのも両親の手助けはなし。マインクラフトを通じて、カタカナを覚え、数の概念も理解するようになっていったとか。
―他の建物も案内してください。
しの:こちらはお誕生日の人のための部屋です。ゴーレムがいて安全なので、お誕生日会場にしました。
―ゴーレムが守ってくれる。
しの:ゴーレムがいちばん強い、敵を倒してくれますね。




とにかくたくさんの建築を次々と同時進行でつくっているので、もう両親でも把握できないレベルに。世界をぐるりと案内してもらって、気になったところをまとめてご紹介します。









聞けば、しのさんが通う幼稚園では月に1度は避難訓練があって、「避難」ということばがインプットされたらしく、マインクラフトの中でもあちこちに「避難所」がつくられていた。
「だって避難所がないと生きれないもん!」としのさん。確かにマインクラフトにはクリーパーなどの敵も出現するからね。
―あちこちに建物をつくるのは大変では?
しの:いろんな世界があった方が楽しい。選べて楽しいじゃないですか。
―おとうさんとおかあさん、どちらがマイクラが上手ですか?
しの:しのはマイクラの世界で知らないことがまだいっぱいあるから。パパも知らないこといっぱいある。しのはまだ装置はつくれないけど、パパはつくれるからね。ママはさ、すぐに酔うから。
最後にもう1軒、実際にご近所に住んでいるマルヤマさん家族のために、しのさんが建てた「マルちゃんの家」をご紹介。




―ゲーム実況でいえば誰が好き?
しの:いっぱいいるんだよね…ハヤシ。ハヤシ、めっちゃすごい。あとはプリ姫、ヒカクラ、セポクラ、カズさんも面白いし。
しのさんもゲーム実況をやりたい気持ちはあって、すでにロゴをつくって、チャンネルは開設済み。いずれYouTubeでも、幼稚園児しのさんのマイクラ実況を聞ける日が来るかもしれない。
※「しのちゃんねる」https://www.youtube.com/channel/UC-E5fshYT_WYkKDYme85Cmw


取材・文:竹内厚 ゲーム内撮影:西島渚 ※トップ画像と最後の画像は西山家提供