日笠さん、阪本さん、笹脇さん、坂井さん
早瀬さん、神戸さん、的場さん、長藤さん

コミュニティガーデンを整備したり、紙芝居をつくって小学校で披露したり、ひとり暮らしのお年寄りをもてなす会を開いたり。香里ヶ丘D地区とけやき東街を中心にさまざまに活動してきたみなさんが、「香里文化祭」の初開催を聞きつけて、その創作パワーを大爆発させました。

集会所の一室に収まりきらない作品の数々をご紹介します。
まず最初は、今回の文化祭に向けて初挑戦というジオラマ作品。枚方宿、くらわんか舟、といった土地の歴史に取材した大作です。

「ジオラマをつくってみたい!」と言い出した日笠さんの話です。

日笠さん:枚方は歴史のあるところですから、この街に興味を持ってもらえることがいいかなと思ってね、鍵屋資料館(※枚方宿の歴史を紹介する展示施設)まで見学に行ったり、近所の喫茶店でジオラマをつくっておられる方に相談したり、初挑戦のジオラマはかなり大変でした。文化祭の締切ぎりぎりまで動けてなかったので、しびれを切らした方がジオラマの真ん中に置く舟をつくってきてくださって、それからようやく、みんなのエンジンもかかって、いつの間にか完成していました。

大きな船の周りに置かれた小さな紙の船は、ひとり暮らしのお年寄りをもてなす企画で、以前につくっていたものを活用。岸壁のディテールは、温めた小麦粉に新聞紙を混ぜて表現されたそうで、みんなの知恵が詰まったジオラマとなっています。

大型紙芝居は「さるかに合戦」を制作。紙芝居の制作はこれが3作目で、第5作までの制作が決定しているとか。

これまでにつくった紙芝居「浦島太郎」と「かぐや姫」も展示されていました。つくるだけでなく、役柄を手分けして上演も行っています。「ここにいるのはみんな役者揃いやから(笑)」なんて声も飛んできました。

もちろん、紙芝居もみなさんの合作ですが、自転車に紙芝居を乗せて、「紙芝居屋のおばちゃん来たで~」と拍子木たたくのが夢だという的場さんの話です。的場さんは、昭和50年頃に人形劇団「つちのこ」を設立。また、障がい者施設との「人形劇団やなぎ」としても活動中。

的場さん:このチームでの活動で印象的なのは、この大型紙芝居をつくったことで、小学校でさるかに合戦の折り紙を子どもたちに教える機会ができたんです。そしたら、子どもたちがすごく喜んで、おうちに持ってかえって飾ってくれたというのがうれしくてうれしくて。

数々の巨大タペストリー作品も。

紙芝居上演などで来場者に配る予定でたくさん制作された、はらぺこ青虫の折り紙も見せてもらいました。

この日の取材のために、集まっていただいた方々のコメントをまとめてご紹介します。

坂井さん:どの作品にもちょこちょこと関わらせてもらって、あっちこっちでいらんこと言うてやってます(笑)。どれも思いがあるけど、やっぱり、つくってる間がいちばん楽しくてね。もう必死になるもんね。

長藤さん:ほんとにこのグループは、やり出したらみんなが一生懸命。文化祭に向けては折り紙の船をたくさん折りました。

阪本さん:いつも感心して見せていただくばかりなんですけど、今回はかぐや姫のために笹をつくらせてもらいました。これでもなかなか難しくて。折っただけなんですけど。(「いやいや、それも重要やで!」の声)

神戸さん(下左):私もジャマにならないように、普段はカメラを撮ったりしてるけど、今回は折り紙もやってみました。そしたらダメ出しがあってね、なかなかキビシイなと(笑)。

早瀬さん(下右):できあがっていく過程が楽しいし、団結力もあるんですよ。もうちょっとがんばらなっていう時にみんなが動く。それがいいですね。

笹脇さん:タペストリーの作品を最初につくったのは2007年なんです。その頃の記録写真を見ますと、引っ越されたりして、もう今はおられない方も写っていました。それでも作品を目の前にすると、一瞬にしてその頃のことが思い出されます。

集会所から外に出て、D-51棟の前へ。季節にあわせて桜のデコレーションがありました。七夕の時期には笹飾り、クリスマスにはツリーが登場するそう。

文化祭からは離れますが、もうひとつだけ。
D-51棟にはみなさんのDIYでつくられた壁があり、そこにデゴイチ機関車の絵が飾られています。

日笠さん:90歳を越えて、このD-51棟に越してきた男性の方とお知り合いになって、絵を描かれているとお聞きしたのでお願いしたんです。そしたら、ほんとにいい笑顔で「いいですよ」ってOKいただいて。だけど、あの場所ができる前にお亡くなりになってしまいました。残念でしたけど、娘さんたちからは他にも絵をたくさんお預かりして、今回、それも集会所の廊下で展示させていただきました。

取材に応じてくださった方々だけでなく、他にもたくさんの人たちが関わって、生まれてきた作品の数々。熱いみなさんのチーム作品はこれからも生まれていくはずです。


PEOPLES UR香里文化祭 編
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