山本博さん(79)

「若い頃に呉服屋の息子で尺八を教えてるというのがおってな、わしもやってみたいと思ったけど、その時はできんかった。ところが最近、やることがなくなって、生涯学習センターで習いはじめたんよ。その尺八の教則本の表紙に虚無僧があったから、ちょっと思いついて、竹を切ってつくってみたんやわ。竹細工はやったことなかったけど、いろんな道具が好きで、家にようけ持っとるから」。

「(虚無僧の頭は)ヒゴですわ、竹串。ちいさいのは爪楊枝で。尺八も一応、本物と同じ数だけ穴開けて。尺八は習って6年かな。先生からは「もうできてますよ」って言われるけど、自分としては納得いかへんから。なかなか部屋では吹かれへんしな。2階の奥さんには断ってあって「ええよ、かまへん、気にせえへんよ」って言うてくれてるんやけど、やっぱり気兼ねでな。公園のベンチに座って吹いとったら、ある日、もと虚無僧っちゅうのが来ましたな」。

かつては「道路屋」として、道路のコンクリート舗装などを手がけてきたという山本さん、趣味も多くて、以前は陶芸のための山小屋まで立てたんだそう。
「もう危ないから車の運転をやめなさいって止められてから、陶芸はやってない。信楽の土が好きでな。けど、信楽まで粘土買いに行かれへんやんか。本格的にやっとってんけどな。陶芸はな、趣味ではいいけど、商売にするようなもんじゃないわ(笑)」。


PEOPLES UR香里文化祭 編
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