息子と二人で暮らす2DK

[香里ヶ丘シリーズ]

窓辺に日向ぼっこスペース
息子と二人で暮らす2DK

団地には、色とりどりの窓が見えてきます。その中には一つ一つ違った、暮らしの物語が詰まっています。枚方の香里ヶ丘にある香里ヶ丘西団地のお部屋をのぞかせていただき、うちとまちについて尋ねました。


40数年前、結婚を機に故郷の宮崎から大阪に出てきた秀子さん。最初は大阪市旭区内の住宅で4~5年暮らしたものの、もう少し空の広いところに暮らしたいと、当時の公団に応募して出会ったのが香里団地だった。

手前が息子さん、奥が秀子さんの部屋。アコーディオンカーテンでゆるやかに個室に。
秀子さんのワーキングデスク。毎日スケジュールいっぱいの秀子さんにとって、ここはうちの中心地。
「料理の基本、常識的な作り方を教えてくれて、自分の生活も豊かになるの」と、テレビテキスト『上沼恵美子のおしゃべりクッキング』は定期購読。

「はじめて香里ヶ丘を訪ねたのが5月だったかな。団地の中に、野の花が咲いていたのね。コンクリートも少なくて、田舎の雰囲気に似てるなって思ったの。故郷の宮崎のまち。あまりに懐かしくって。もう、ここに住みたい!って、なったのよね。それからずっとここ。1つ目の家は1DKだったかな。家族が増えてすぐに団地内でお引越しして、今は2DKで息子と二人暮らしよ。水廻りも当時のままでレトロでしょ。でも問題なしよ。娘に食器乾燥機つけてもらって、自慢なの」。

今では珍しい「木の吊り戸棚」に驚いていると、「あら?そんなに珍しいの?」と嬉しそうな秀子さん。
団地建築当時のままのトイレ廻り。明かり取りにもなっている。

窓からの風景も、ほっとするという秀子さんは、私たちにカーテンを開けて見せてくれた。息子さんと一緒に作ったという窓際のベンチコーナーで日向ぼっこしながら。もう一つ、秀子さんにとって「まち」ってどんなところ?とたずねてみた。

「そうね、一番近いまちは集会所。最近、リノベーションっていうの? きれいになってね、アイランドキッチンなんてのがついたのよ。みんなでワイワイ集まって、話して、楽しいわよ。それから、団地の外だと、“会議するところ”がまちよ。私いろんな役員してるでしょ、楠葉の市民会館、枚方市立総合福祉会館ラポールひらかた、それから、メセナひらかた会館に南部生涯学習市民センターユーカリね(笑)。バイクでビュンよ(笑)」。

写真・文:平野愛

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