コツコツDIYを40

[香里ヶ丘シリーズ]

コツコツDIYを40年
共用庭と勝手口のある住まい

枚方の香里ヶ丘にある香里ヶ丘西団地のお部屋を訪問。こちらでは共用庭と、そこへと続く珍しい勝手口も見せていただきました。


70代になる永山さんは、息子さんたちが巣立ってから、旦那さんと二人でゆったりとした2DKの1階に暮らしています。小さなDIYが趣味で、台所や洗面台の壁を整えたり、電話台を作ってみたりと、部屋の中は永山さんのバランス感覚で物が居心地良さそうに置かれている。

玄関からの景色。手作りの作品たち。正面の洗濯機の上も展示台になっている。
洗面台周りもシステマティックに。
奥が永山さんの部屋。かつては、子供達の部屋でもあった。手前が旦那さんの部屋。新聞もリモコンもティッシュも、きっちりと置き場が決まっている。
ダイニングの中央に電話台をDIY。木板をぴったりカットして留めただけ。

住み続けて40年。家族のサイズで様々に工夫をしてきた永山さんにとって、「うち」ってどんなところ?
「DIYが趣味だから、生活しながら楽しむ場所でもあるかしらねぇ。最近、お台所の壁を白いペンキで塗ったのよ。油で黄色くなってたのが、ぱーっと、世界が明るくなったような気分なのね。嬉しいわぁ。息子たちが小さい時は、二段ベッドを置いたり、学習机を置いたり、うちの中がパズルのようだったわぁ(笑)」。

コーヒーはほとんど飲まなくなったけれど、「コーヒーメーカーが素敵だから置いてるの」。
編集部の高橋さんと、永山さん。手にはキウイ4個。

「これも持って行ってね。あ、これも!」と、ドリップコーヒーの束にキウイ、リンゴに、今はまっているという珈琲飴までどっさりとお土産をもらってしまう私たち。うちが大好きな永山さんにとって、どこからどんな風に「まち」が見えているんだろうか。そのままどっさりのお土産を抱えながら、みんなでその後ろを追いかけてみた。

「私にとってのうちとまちの境は、勝手口から一歩出た共用庭からかなぁ。とっても気に入ってるの。春になれば桜は咲くし、冬でも常緑樹の緑が何かしら見えるでしょう。大好きよ。少しまちだし、少しうちだし。そんな感じ。実は我が家も団地内で2回引越ししているの。最初は上階暮らしだったのを、いつか1階が空いたらお引越ししたいと狙っていたのよ。そしたら運よくね。まちには、そうね、私ね、心臓がちょっと弱いから、一人ではあまり出歩かないの。息子が月に1度くらい、車で大阪駅のグランフロントに連れてってくれるのね。それが嬉しくて、もうそれでだけで十分なの。ふふふふふ」。

勝手口(ベランダ)から共用庭へと続く階段。永山さんにとってはここからがまち。

写真・文:平野愛

記事をシェアする
関連記事
近くのまちの団地
住まい情報へ