「ごはんできたよー!」が階下に届く
公園前の3DK

[淀川左岸の街シリーズ]

「ごはんできたよー!」が階下に届く
公園前の3DK

大阪・淀川左岸エリアには数々の団地が集まっています。その中の一角、リバーサイドながらに住まう家族を訪問しました。


リバーサイドながら高層棟からの眺め。奥に見えるのが淀川。

結婚を機に30代のご夫婦がリバーサイドながらに越して来たのは、6年前のこと。夫の和紀(かずき)さんの希望で、職場まで10分以内の自転車通勤ができる物件を探していた時、この部屋に出会う。3年前には息子の大空(そら)くんが誕生し、家族3人に。

広々とした玄関。靴箱、姿見、バギーなどがすっきり収まる。右側に“余白の一部屋”。
ダイニングキッチンと、奥に2部屋。襖を外しているので、小雨が降る中でも、3方の窓からの光で優しい明るさ。
夫婦二人分の普段使いの服とカバン。小さくまとめる。
家族にとっては中心となる場所。夜はここがみんなの寝室になる。
大空くん3歳。お気に入りの電車や車、そして収納棚をご紹介中。お片付けが得意。
丸めたティッシュを片手に大空くん、何をしているの? 「レールのくろいの、おそうじしてるの。」

家族三人、みんな整理整頓が好き。その秘訣を和紀さんに教えてもらった。

「“断捨離の日”というのを年に何回か作っています。夫婦二人のスイッチがパチっと入る。一度、処分しすぎて着る服がなくなるという事件もありました(笑)。ただ、子どもの物は捨てられないんですよねぇ…。

それから、玄関横の一部屋。3DKのうち一部屋を余らせているのもポイント。使い方を固定しない部屋っていうのかな。今はコロナのこともあるので、使わなくなったベッドを捨てずに置いてます。家族の誰かが病気になった時に隔離部屋として使えますし、また状況が変わればその都度整えれば、色々と役立つんじゃないかなぁって。」

子ども用安全ネットは斜めに設置。三角スペースで十分に家事ができる。
平日の保育園の送り迎えや家事は、妻のみちよさんと夫婦で手分けして行う。
水回り。牛乳石鹸は常備。剥がせるサインステッカーはあちこちで活用。
“余白の部屋”からの眺め。休日、みちよさんは、ここから公園で遊んでいる和紀さんと大空くんに、「帰っておいでー! ごはんできたよー!」と呼ぶ。「はーい!」と、上と下で会話。それが何だか良いのだそう。

外に出れば、すぐそこに公園。そこはもう自分家の庭のようなものなのだろうか。「うち」ってどんなふうに思う?と最後にみちよさんにたずねてみた。

「うちと外って、服を気にするかしないかだと思っていて、そう考えるとゴミ捨て場と自転車置き場くらいまでは我が家。公園は“うちの庭”(笑)。

息子にご近所友達が5人くらいできてね、みんな年の違う小学生たち。それでも3歳相手にしっかり遊んでくれてすっごく嬉しい。2階のお母さんに食材をもらったり、1階の子に着れなくなった服をあげたり。顔見知りがいる安心感。公園が繋げてくれてるなぁって思う。」

手すりつたいに、一人で階段を登り下りできるようになった大空くん。見守る二人。

写真・文:平野愛 住人コーディネート:助口優衣

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