[淀川左岸の街シリーズ]
「ごはんできたよー!」が階下に届く
公園前の3DK
2020.08.22
大阪・淀川左岸エリアには数々の団地が集まっています。その中の一角、リバーサイドながらに住まう家族を訪問しました。

結婚を機に30代のご夫婦がリバーサイドながらに越して来たのは、6年前のこと。夫の和紀(かずき)さんの希望で、職場まで10分以内の自転車通勤ができる物件を探していた時、この部屋に出会う。3年前には息子の大空(そら)くんが誕生し、家族3人に。











家族三人、みんな整理整頓が好き。その秘訣を和紀さんに教えてもらった。
「“断捨離の日”というのを年に何回か作っています。夫婦二人のスイッチがパチっと入る。一度、処分しすぎて着る服がなくなるという事件もありました(笑)。ただ、子どもの物は捨てられないんですよねぇ…。
それから、玄関横の一部屋。3DKのうち一部屋を余らせているのもポイント。使い方を固定しない部屋っていうのかな。今はコロナのこともあるので、使わなくなったベッドを捨てずに置いてます。家族の誰かが病気になった時に隔離部屋として使えますし、また状況が変わればその都度整えれば、色々と役立つんじゃないかなぁって。」





外に出れば、すぐそこに公園。そこはもう自分家の庭のようなものなのだろうか。「うち」ってどんなふうに思う?と最後にみちよさんにたずねてみた。
「うちと外って、服を気にするかしないかだと思っていて、そう考えるとゴミ捨て場と自転車置き場くらいまでは我が家。公園は“うちの庭”(笑)。
息子にご近所友達が5人くらいできてね、みんな年の違う小学生たち。それでも3歳相手にしっかり遊んでくれてすっごく嬉しい。2階のお母さんに食材をもらったり、1階の子に着れなくなった服をあげたり。顔見知りがいる安心感。公園が繋げてくれてるなぁって思う。」




写真・文:平野愛 住人コーディネート:助口優衣