『ちいさいおうち』 
バージニア・リー・バートン=文・絵/岩波書店

『きんじよ』 
いしいしんじ=著/ミシマ社

1『ちいさいおうち』
こどもの頃読んで、記憶にずっと残る絵本。かなり前の作品ですが、今読んでも全然古びていません。周りの開発がはじまり、ちいさいおうちがぽつんと取り残されている様子はどこを歩いていても見られる光景です。悲しいと思いつつ、新しく建物がたつと前に何があるのか全く覚えていなかったりするのですが…。開発末期の鉄道が通ったりビルが建ったりという様子は見ていて息苦しくなるほどです。だから最後には「良かったね、おうち!」と本当に安心します。「おうち」に目や鼻などがついているわけではないに、キャラクターとしてしっかり力を持っているのが魅力的です。

2『きんじよ』
いしいしんじさんの「きんじよ」はわたしの家からも少し足をのばせば行ける場所。知っている人やお店が出てくるのと「おっ」となんとなく嬉しく感じたりします。私はフリーランスになってから比較的時間を自由に使えるようになり、あてもなく歩いたりすることが増え、「まち」との距離が近くなったような気が。とはいえ今の家に住んで6年以上、トラブルこそないもののご近所付き合いというものは全くなく、「きんじょ」との距離感をつかみきれずにいます。


スケラッコ

漫画家。京都在住。URくらしのカレッジ内で漫画『602号、木の見える部屋』掲載。最新作は『みゃーこ湯のトタンくん』(ミシマ社)。


◎スケラッコさんは、団地を舞台にしたマンガ「602号室、木の見える部屋」「あたらしいくらし」を、URくらしのカレッジサイトにて連載されました。

→「602号室、木の見える部屋」 
https://www.ur-net.go.jp/chintai/college/kagaikatsudo/manga/
→「あたらしいくらし」 
https://www.ur-net.go.jp/chintai/college/kagaikatsudo/manga/collabo/atarashi/

2022.02.14

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