完成目前「千里グリーンヒルズ竹見台」
巨大スターハウスの新たな姿とは

大阪北摂を南北に走る阪急千里線。その道すがら、南千里駅から西へ目をやると横幅のある千里桃山台団地と、千里竹見台団地のスターハウス群が目に飛び込んできます。スターハウスというのは、上空から見たときにアルファベットのY字型にレイアウトされている建物のこと。「千里ニュータウンだなぁ」と思わずにはいられないこの風景が、いま変わりつつあります。
千里竹見台団地では、現在高層棟2棟が新築リニューアル中。車窓から見えている巨大スターハウスの1棟も約3年間の工事を経て完成目前です。

なにやら動きはじめている千里ニュータウン。
そのレポート第一弾として、まずは千里竹見台団地を訪れました。

左の建物が千里桃山台、右側に3つ並んでいるのが、千里竹見台のスターハウス群。一番奥に新築中の建物の姿が見えます
スターハウスらしさを継承した新設計
今回の現地ガイドはUR都市機構・今井さん(右奥)と寺澤さん(手前)

新緑の気持ちの良い季節、近くから新旧の建物を並んで見ることができる千里桃山台団地との連絡橋から取材をスタート。橋の上に立って3つのスターハウスを一望します。色のちがいとともに全体的に分厚くなったような…?

2020年5月撮影。団地の歴史がぎゅっと詰まったような風景に思わず見入ります

計画担当の今井さんによると「手前にある2つのスターハウスも取り壊しが決まっています。この風景が見られるのもあとしばらくの間」なのだそう。すでにそれぞれの建物は築50年近く、耐震性などを総合的にみて判断されたそうです。
※千里竹見台スターハウスについては、過去に「建て替え目前の巨大スターハウスを見学」で詳しく取材しています

Before 建て替え前の2017年に同じ場所から撮影したもの

建物の全貌を確認するためより近くへ。
「”への字”を2つくっつけたようなレイアウトになっています。スターハウスの完全再現というわけではないのですが、その特徴を考慮しつつも現代のニーズに合わせて機能更新した設計をしております」と寺澤さん。お隣のC28号棟屋上からはちょうど2つの建物が合わさっている部分が見えました。

この角度で見ると、スターハウスらしさが際立ちます
左右に大きく広がった部分

完成後は「千里グリーンヒルズ竹見台」101号棟として再デビューします。

周囲と調和したもうひとつの新築リニューアル
広大な敷地を持つ千里竹見台。もう1棟の新築現場は北側にあります。木々の向こうに見えてきました

千里竹見台団地は、どの棟からも一歩外に出るだけで、豊かな自然を感じられるところが大きな魅力。深く色づいた緑に癒やされながら歩いて行くと、もとはC10号棟があった現場に到着です。すでにこちらも竣工間近。周囲の建物に合わせた、やわらかな赤色のカラーリングが施されています。

南側が大きく開けたロケーション。昔も今も変わらず抜群の眺望が楽しめそうです
Before 取り壊し前の2017年に同じ場所から撮影

隣の棟の上層階から。今回の取材では、過去の千里竹見台団地の資料写真をプリントして、現地で見比べながらその変化を確認していきました。この場所でも更地の状態の写真と比較。元の建物のかたちに沿って建てられていることがわかります。

After 2020年6月撮影
Before 取り壊し前のC10号棟。2017年撮影

昔の写真と比べてみると、かなり近いレイアウトであることが分かります。また、よく見ると背の高い樹木の多くが、両方の写真で同じ場所に写っています。「千里竹見台の素晴らしさの一つは豊かな緑地環境。これまで蓄積してきた建て替え手法をもとに、できるだけ既存樹木を残しながら進めてきています」と今井さん。

写真を見比べながら歩くことで、元の建物の記憶や周囲の環境と調和させつつ、新しい風を穏やかに吹き込んでいこうという姿勢をより強く感じることができました。
こちらの建物は「千里グリーンヒルズ竹見台」201号棟として再スタートを切ります。

建て替え工事は他の団地でも

南千里駅まで戻って、そのまま千里高野台団地にも足を伸ばしてみることに。こちらは取り壊しを終えたばかりの様子です。
千里ニュータウンでは、千里竹見台のほか、千里高野台、新千里東町で建て替え工事が進行中。うちまちだんちでは、これらの団地の状況もウォッチしていきます。

文・写真/編集部(2020年5月~6月取材)


千里グリーンヒルズとは

千里ニュータウンはまちびらきから約60年を経て、豊かな住環境が成熟してきました。また、地区センターや住宅の更新も行われ、今なおアップデートを続けているまちとしても注目を集めています。現在UR賃貸住宅ではいくつかの団地で建て替え工事が進行中です。

完成後は共通の名称として「千里グリーンヒルズ」が使用されることになっています。この名称にはニュータウン開発当初から続いてきたチャレンジやコミュニティ、緑あふれる屋外空間、そこでの暮らしが生み出すゆとりや心地よさを、さらにはぐくんでいく舞台としたい、という想いが込められています。

現在工事が進められている千里竹見台団地・新千里東町団地・千里高野台団地は、それぞれ千里グリーンヒルズ竹見台・千里グリーンヒルズ東町・千里グリーンヒルズ高野台へと生まれ変わります。


募集サイト

https://www.ur-net.go.jp/chintai/senri_greenhills2020/
※11月より募集開始

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