団地ナウ

地域の竹で「門松作り」@洛西境谷東

年末の足音が聞こえる12月初旬、京都市西京区・洛西ニュータウンの洛西境谷東団地にて「みんなでチャレンジ!!お正月門松作り」が開催されました。団地集会所には竹、南天、松など色鮮やかな材料が用意され、子どもから大人まで幅広い世代が、ひとときの門松作りを楽しみました。

境谷東団地の集会所
松や葉牡丹など多彩な材料が準備されました

使われる竹はすべて洛西ニュータウン近隣の竹林から採られたもの。地域に根ざした材料を使いながら、新しい年を迎えるための縁起物を手作りしました。材料の準備および当日の講師を務めてくださったのはNPO法人「京都発・竹・流域環境ネット」の吉田さん。加えて京都府立大学の自然サークル「森なかま」の大学生メンバーもスタッフとして駆けつけてくださいました。

吉田さんと自然サークル「森なかま」の大学生メンバーの皆さん
門松作りは幅広い世代の方が参加しました

制作は大学生スタッフのサポートを受けつつ、安全に配慮しながら進められました。寄植え風に作ったり、それぞれが個性溢れる門松に。「すごく綺麗にできてますね」「どんなふうにやっているか教えて」など、参加者同士の交流も自然と生まれていました。

おがくずをベースに色々な植物を挿して作ります
大学生メンバーがサポートします
住民同士で自然と話合いも生まれます
寄植えのようなスタイルで作る人も
「とてもいい門松が作れて、楽しいひとときでした」と満足げに作品を見つめます。
完成作品をお借りして写真を撮らせていただきました

NPO法人「京都発・竹・流域環境ネット」の吉田さんに聞くと「こうしたイベントを通して、地域の竹について知ってもらえれば」と話してくださいました。門松作りだけではなく、年間を通してひな祭りや流しそうめんなど竹を使ったイベントも実施されているとのこと。

「京都発・竹・流域環境ネット」の吉田さん
竹はすでに加工がしっかりなされており、手軽に門松作りが楽しめるようになっています。

境谷東団地自治会長の西田さんは「とても楽しいイベントにできました。団地の活動として新たな一歩になったと感じます。こうしたイベントをUR都市機構とも協力しながら続けつつ、自治会としてのアクションにもつなげていきたいですね」と語ってくださいました。

境谷東団地・自治会長の西田さん
ウェルフェア推進課の吉川さん(左)、脇さん(右)

イベント実施について吉川さん(西日本支社京奈エリア経営部ウェルフェア推進課)によれば「ここ数年はコロナ禍ということもあり目立ったイベントを実施しづらい状況でした。「京都発・竹・流域環境ネット」のような地域に根ざした活動を行う方々とリンクしながら、少しずつ新たな動きを作っていきたいと考えています。まずは洛西ニュータウンの団地ごとにイベントを仕掛けて色々なフィードバックを得るところから、と考えています」と語ってくださいました。

取材・撮影・文/松川祥広(うちまちだんち編集部)

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