団地NOW

けんちんさんと歩く
団地にハマるスペシャルツアー in 千島団地

各界のスペシャリストが案内人を務め、ユニークな切り口のミニツアーを開催している「まいまい京都」。この冬、団地愛好家のけんちんさんがガイドするツアーが行われました。UR都市機構が全面協力し、千島団地の外から中を巡りました。当日はスペシャルなゲストも参加。ツアーの模様をご紹介します。

まいまい京都
600人を越える各分野のスペシャリストがそれぞれ独自の視点でガイド。建築、グルメ、歴史など様々なジャンルのミニツアーを開催中。
https://www.maimai-kyoto.jp/

UR千島団地。ツアー当日は快晴でした。

スタート地点は千島団地の広場から。この日はガイド役のけんちんさん以外にも、団地サイト「公団ウォーカー」を運営する照井啓太さんがスペシャルゲストとして参加。けんちんさんが所属する団地愛好家集団「チーム4.5畳」から、UCさん、たまぞうさんもサポート役として加わりました。

けんちんさん(写真右)、照井啓太さん(写真左)。ちなみに11月に発行した「うちまちだんちPAPER」にもお二人は特別寄稿してくださっています。

けんちんさんのプロフィールや人となりは、こちらのインタビューで掘り下げています。ぜひご覧ください。
本物の愛好家にして団地ソムリエ。けんちんがUR団地に出会ってからの話。
これが団地ソムリエの実力。けんちんさんと片山公園団地めぐり!


ツアーは団地の敷地から、お隣の千島公園へ。注目ポイントを巡りながら、団地の成り立ちから、見るべきポイント次々と解説していきます。何気なく見ていた建物や意匠に「意味」を感じることができるようになっていく、その体験はとってもスリリング。

団地ファンサイト「公団ウォーカー」を運営する照井さん。書籍「日本懐かし団地大全」を出版。
DIYの相談ができる「壁紙屋本舗LAB」や防音スタジオの紹介なども。

そして、一行は団地の中へ。集会所で団地に関する基礎知識のレクチャーが行われた後、室内ツアーへ。DIYされた部屋から、団地の標準的なお部屋までを見て回ります。

集会室でのレクチャー。そもそも団地とは?という話も。
室内ツアーへ。班ごとに分かれて部屋を巡ります。
千島団地の住まいは、こちらの記事でもたくさんの写真とともに紹介しています。 「[大正シリーズ]子育てと趣味と節約と家での時間

ツアーハイライトは集会所奥の巨大な空中庭園へ。特別な眺めをたっぷりと堪能しました。

最後は団地愛好家らしく、少しだけマニアックな講義も挟みつつ、レクチャー&ツアーは無事に終了。

実際に住んでいるからこそのリアリティある話も多数。
配布された資料。昭和47年に制作された貴重な千島団地最初のパンフレットのコピーも。

ツアーを終えたけんちんさんに少しお話を聞きました。

けんちん:自分もUR団地の住み手となってみて、団地の外から見えるものだけではなく、中からの目線、例えばシステマティックな賃貸住宅としてのあり方や、住心地の良さはもっと知られていいと思っていました。そういう意味で、こういうツアーできたらな、とずっと考えていたことだったので、こうして実現できて良かったですね。これからも機会があれば、他の団地でも、と思っています。

今回参加してみて、けんちんさんの「マニア」の目を持ちながらも、一般的な目線も忘れない、その巧みなバランス感覚が面白さの秘密なのかも、と感じました。団地を見る目がぐっとバージョンアップできた、そんなツアーでした。

千島団地の部屋から。遠くに通天閣が見えました。

関連リンク
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取材・撮影・文/松川祥広(うちまちだんち編集部)

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