現場レポート

関西で2例目の
MUJI×UR 団地まるごとリノベーション
中宮第3団地で始まる

大阪・枚方市にある中宮第3団地。こちらで関西2例目となる「MUJI×UR 団地まるごとリノベーション」プロジェクトが動き出しています。その第一弾として、2023年3月18日に団地広場でイベントが行われました。

中宮第3団地
大阪と京都の間、枚方市にある中宮第3団地。ゆるやかな丘陵地に建ち、気持ちの良い住環境で知られます。コミュニティ形成を支援する「生活支援アドバイザー」も駐在し、花壇を再生するサークルなども元気に動いている団地です。
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MUJI×UR 団地まるごとリノベーション

2012年にUR都市機構とMUJI HOUSEがタッグを組んでスタートした団地の居室リノベーション「MUJI×UR」。供給戸数は1,000戸を超え、次なるステップとして動き出したプロジェクトが「MUJI×UR 団地まるごとリノベーション」です。これまで居室内に限っていたリノベーションの領域を団地の外観・広場・商店街区などの共用部分に拡大し、団地に新たな賑わいを生み出したり、新たなコミュニティ形成を目指します。関西エリアで2団地(泉北茶山台二丁団地、中宮第3団地)が対象団地として選ばれています。

プロジェクトの段階としては具体的な計画作りのための情報収集や検証が行われており、各地の団地でイベントを行いながら、団地住民と直接対話しながらニーズの検証を行っています。
https://www.muji.net/ie/mujiur/whole_renovation/

イベント「となりのひろばを使ってみよう」レポート

中宮第3団地でリノベーションが予定されているのは団地北側の広場。今回は広場に残されている個性的なデザインの子ども用プールに着目し、パズル遊びができるイベントが企画されました。会場に用意されたのはプールの縮小版パズルボード。カラフルな三角形パズルで自由に遊びながら、利用者の声やアイデアを拾い、広場の新しい形を一緒に考えます。

プールの形を模したパズルボードがお目見え。
パズル完成!近所から親子3人で参加してくれました。
年齢を問わず、パズルは人を惹きつけるようです。
MUJI HOUSEスタッフと。こうして一緒にパズルを楽しむことでアイデアが生まれることも。
個性的な橋を作ってくれた兄弟。
完成とともに記念撮影も。
チェキで撮影してプレゼント。
最近、中宮第3団地に引っ越してきた親子。
悪者にも家を作ってあげるところが個性的。
ライブ会場は楽屋も完備。実際に広場でコンサートが行われる日が来るかもしれません。

2基のパズルボードには、親子連れが多数参加。橋を作ったり、舞台を作ったり、塔を建てたり、子どもたちが無心で遊ぶ姿を見ながら、MUJI HOUSEスタッフもUR職員も「この橋の作り方、いいかも」「そんなふうに積み上げる方法があるとは」と想像力を刺激される場面も。パズルが完成したら、チェキで記念撮影。パズルだけではなく、様々なアイデアや本音を拾うためのアンケートも実施されました。集められたアイデアや要望は広場のリノベーション計画へと活かされていきます。

広場利用のアイデアを聞くアンケートも。
シールで投票したり、団地の好きな場所を書いてもらったり。

プロジェクトは引き続きイベントを行いながら、少しずつリノベーションへの具体案を固めていきます。中宮第3団地・北側広場は京阪本線「御殿山」駅から徒歩12分ほど。住棟壁画もたくさん残されているキュートな団地です。ぜひ一度訪ねてみてください。

取材・撮影・文/松川祥広(うちまちだんち編集部)

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