
現場レポート
シティコート服部の改修工事前後を写真で比較
2022.09.16
UR都市機構では、1年を通して団地のメンテナンスや改修を進めています。このリニューアル・レポートでは改修工事を終えた団地の今をご紹介します。
今回紹介するのは、大阪府豊中市にある「シティコート服部」です。5階建~10階建までの異なる高さの5棟からなり、中央に大きな広場も兼ね備えています。
エントランス改修
今回の改修の大きな柱のひとつがエントランス改修です。アルミ製のパーツやコンクリート壁が中心だった改修前に比べて、セラミック調、木調など質感のあるパーツがふんだんに使用され、明るく親しみやすく、かつシャープな雰囲気を高めています。







明るさと開放感を増したスロープ
比較すると大きく印象が変わっているのがスロープ部です。目隠しとなっていたコンクリート壁が撤去され、開放感が大きく増しています。





改修にあわせて住棟番号も追記されました。視認性や利便性の面でも改善されています。
また、シティコート服部では鉄道駅へのアクセス等の人流が南北方向が軸になっていることから、それに沿った遊歩道が設置されています。今回、エントランスおよびスロープ部が一体的に改修されることで、この遊歩道から見る景観も大きく変化し、団地全体としての魅力向上にもつながっています。




外壁塗装
エントランス改修とともに外壁塗装も行われています。アクセントカラーは既存の青に加えて、赤系統の配色も加わりました。建物同士の対比も含め、カラーリングのリズム感、建物全体の輪郭がより際立っています。



ロケーション
近隣は服部天神をはじめとした寺社仏閣や、ここにしかない個人商店なども多いエリア。昔ながらの戸建てが密集するエリアのためか、中央に緑豊かな広場を擁するシティコート服部のゆとり感が際立って感じられます。ぜひ一度シティコート服部を訪れてみてください。


文/松川祥広 写真/助口優衣 ※改修前の写真はUR都市機構提供