<リニューアル・レポート>
奈良・紀寺

UR都市機構では、1年を通して団地のメンテナンスや改修を進めています。このリニューアル・レポートでは、そうした改修工事を終えた団地の今をご紹介します。
今回ご紹介するのは、奈良市中心部からもほど近い「奈良・紀寺」。古都奈良の景観と伝統を踏まえた優れた建築に対して与えられる「奈良市建築文化賞・景観賞」を平成15年に受賞しています。

「奈良・紀寺」の物件詳細(住まいリポート)はこちらから

エントランス改修

「奈良・紀寺」は歴史ある町並みに連なる団地として、建築当初から奈良町や東大寺近辺の寺社で使用されている素材や色彩を取り入れたデザインが採用されていますが、今回の改修もそのアイデンティティを継承したものになっています。

自動ドアに変更されたエントランスは町家に見られる「虫籠窓(むしこまど)」、ファサードや通路の目隠しには「奈良格子」をモチーフとしてデザインされています。

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「奈良・紀寺」は住棟ごとに万葉集にちなんだ愛称が付けられているのですが、こちらも住棟番号とともにレイアウトし直されました。
エレベーターホール内は土壁を想起させる壁面、間接照明の導入、注意喚起等を集約した情報パネルの設置など、現代的に再構成されています。

外壁塗装

外壁の塗装については、「奈良市建築文化賞・景観賞」を受賞した建築当初の色彩を忠実に再現するかたちで計画が進められました。

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After
夜間照明

団地の敷地へのメイン進入路に最も近い3号棟は、ファサード部分にライン照明が設置されました。これにより帰宅する人を明るく出迎えるとともに、団地の顔としての役割を新たに担っています。

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After

格子から柔らかく光が漏れ、プライバシーを守るとともに全体の質感が向上しています。

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After

万葉集の書が飾られた7号棟のピロティは、「奈良・紀寺」のコンセプトを最も色濃く受け持っています。こちらの照明も全面的にリニューアルされています。

「奈良・紀寺」は、近鉄奈良駅からバスで8分。奈良公園や「ならまち」へのアクセスも便利な立地。ぜひ一度訪れてみてください。

文/松川祥広 写真/助口優衣
※改修前の写真はUR都市機構提供

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