
リニューアル・レポート
アーベインなんば・
アーベインなんばウェスト
2023.03.14
UR都市機構では、1年を通して団地のメンテナンスや改修を進めています。このリニューアル・レポートでは改修工事を終えた団地の今をご紹介します。 今回紹介するのは、大阪市浪速区にある「アーベインなんば」と「アーベインなんばウェスト」です。
大阪・難波は梅田と並ぶ中心地のひとつ。繁華街からもほど近い湊町エリアでは1990年代半ばから広大なJR貨物ヤード跡地の再開発が進められてきました。「大阪シティエアターミナル(OCAT)、湊町リバープレイスが登場するとともに、2003年に「アーベインなんば」、2005年に「アーベインなんばウェスト」がそれぞれ竣工しました。
2022年にエントランス空間がリニューアル。都会的なデザインの両団地にふさわしい新たな顔立ちとなりました。それぞれの団地に変化を詳しくお伝えしていきます。
「アーベインなんばウェスト」の物件詳細はこちらから
アーベインなんば
エントランス
「アーベインなんば」には東西2ヶ所のエントランスがあります。いずれもパネル型の誘導壁が設置され、帰宅時や訪問時の視認性が高められています。







エントランスからのアプローチ~エレベーターホール
東側エントランスからは外側の誘導壁につながるように、足元に間接照明が埋め込まれ、エレベーターホールへの導線が強調されました。西側エントランスも照明計画が見直されています。エレベーターホールでは掲示板およびベンチがリニューアル。以前よりもメリハリのある空間演出が行われています。メールコーナーとの間にはルーバーも設置されています。







管理サービス事務所~メールコーナー
防犯上の理由から増設されていた受付窓や扉が円形構造に馴染むように刷新されました。カウンター用照明の設置など利便性も向上しています。メールコーナーに荷置き台も新設されています。




アーベインなんばウェスト
「アーベインなんばウェスト」は東棟・南棟、2棟から成りますが、いずれもエントランス前に誘導壁が新設されました。こちらは建物に合わせて木調のデザインになっています。






エントランスホール
ライン型の間接照明が設置され、エレベーターホールへの導線を強めています。壁面は白を基調にしたものに変更され、よりスッキリとした雰囲気に。こちらもメールコーナーに荷置き台が新設されています。






エレベーターホール
エレベーターホールは天井が木調のものに変更されるとともに、掲示板や注意喚起のサインもまとめ直されています。エレベーターの扉も黒色に。リニューアルしたベンチとともに空間を引き締めています。




中庭
「アーベインなんばウェスト」には隣接する分譲棟と共用する住民専用の中庭があります。夜間のアッパーライトが追加設置され、従来よりも植栽の存在感を際立てています。


屈指のロケーションと、規模の大きさを併せ持つ「アーベインなんば」「アーベインなんばウェスト」。眼前に浪速公園があり、市街地中心部にありながらゆったりとした雰囲気も感じられます。昼でも夕暮れ時でも、のんびり散策を楽しみつつ、ぜひ一度団地を訪れてみてください。



設計/株式会社ジャス
文/松川祥広 写真/助口優衣 ※改修前の写真はUR都市機構提供