団地集会所を訪ねて
Vol.3「鶴舞団地」

「集まるための場所」である団地集会所を訪ねるシリーズ、第3回として訪れるのは「鶴舞」。(これまでの記事はこちらから)

奈良市・学園前駅からほど近い鶴舞団地。1962年に管理が開始された歴史ある団地です。2010年から2018年にかけての段階的な建て替え工事を経てリニューアルしました。 ゾーニング、外観、照明計画などデザイン面の見どころも多い鶴舞団地ですが、集会所もしっかりとこだわって作られていました。

鶴舞団地。西日がほんのり街を照らす時間に訪れました。
光差し込む大空間・第1集会所

まず最初に訪れた第一集会所。2階建の建物はエントランス側から見るとそれほど大きくは見えないのですが、中に入ってみると、集会室が2室、和室スペースに、幅広の廊下…。思っていた以上のサイズ感でした。

1Fホール
1F集会所
2F廊下。窓際に腰をかけるスペースがあるのが優しい。
住棟に向き合った窓はグラデーション状になっていて、プライバシーを守る工夫が。
2F集会室。三角屋根が開放的です。
団地の記憶を継承する・第2集会所

次に向かったのは平屋の第2集会所。天井には建て替え前の鶴舞団地で使われていた建材が移植されるなど、団地の記憶を継承しつつ、新たなコミュニティの場となっていました。

建物には奈良市の包括支援センターが一緒に入っています。
エントランスホール。飾り窓の部分は押入れの鴨居が使われています。
数々の生活の記憶が刻まれていて、ひとつひとつが異なる色味になっています。
談話スペースの天井に配された材木。こちらは建て替え前の団地で畳の下で使われていたものを再利用しています。
集会室の奥には卓球台も。個人やチームで定期的に卓球を楽しんでいるそうです。
コンパクトだけど機能的・第3集会所

最後は第3集会所へ。こちらは住棟に組み込まれたスタイル。専用ポーチなど集会所らしさも備えています。

第3集会所。
子どものサークル利用などにピッタリの雰囲気です。
集会所の前にあるポーチ。

鶴舞団地のリニューアルは、2008年から大きく3つの工期に分かれて(第I期、第II期、第III期)進められてきました。今回訪れた3つの集会所も、それぞれの工期に合わせて誕生しています。そう思うと、おおらかな一番上の子、人好きで歴史好きの真ん中、控えめだけれど実はちゃんとしている末っ子。そんな風にも見えてきました。

集会所は、卓球チームのほか踊りサークルでの利用や、音楽会やお茶会などが開催されています。

鶴舞団地の関連記事

鶴舞団地は、これまでにも建て替えの様子や開発当時の写真を掲載しています。

建て替えその1 https://karigurashi.net/vidanchi/naragakuenmaetsurumai02/
建て替えその2 https://karigurashi.net/vidanchi/akari_naragakuenmaetsurumai/
建て替えその3 https://karigurashi.net/vidanchi/naragakuenmaetsurumai03/
建て替えその4 https://karigurashi.net/vidanchi/naragakuenmaetsurumai04/
フォトギャラリー https://karigurashi.net/vidanchi/photo_naragakuenmaetsurumai/
開発当時の航空写真 https://karigurashi.net/ours/showa30-06/

文・写真/松川祥広(編集部)(2021年1月取材)

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