団地ナウ

消しゴムはんこで年賀状
@高見フローラルタウン

うちまちだんちは団地やまちの暮らしを様々な角度で紹介するメディア。日常の延長にある集いも見つめていきます。
暮れも迫るころ、高見フローラルタウン地区にて「消しゴムはんこ」イベントが行われました。その様子をすこし覗いてみました。

高見フローラルタウン五番街

大阪のベイサイド・此花区にある「高見フローラルタウン」。UR団地としては高見フローラルタウン四番街から七番街の4団地とパークシティふれあいのまちが所在しています。今回のイベントが行われたのは五番街。45号棟1Fの集会所を訪ねました。

高見フローラルタウン七番街方向を望む
45号棟にある集会所
イベントの模様

明るく日差しが差し込む集会所ではイベントが始まっていました。講師を務めるのは消しゴムはんこクリエイター「あむ」さん。

消しゴムはんこの世界ではJESCA日本イレイサースタンプ協会という組織もあります。あむさんは協会認定講師。

消しゴムはんこの作り方としては、
(1)図案をトレーシングペーパーに書き写す。 → (2)ペーパーの図案を消しゴムに転写。 → (3)図案をもとに消しゴムを掘る。 → (4)消しゴムはんこ完成という流れ。

鉛筆で図案をトレース。皆真剣な面持ちです。
消しゴムに転写。
ハンコサイズにカットしてから彫り始めます。
あむさんが彫り方のコツを伝授。

晴れた冬の日、サクサクと消しゴムを掘る穏やかなひととき。のんびりと時間が流れます。

消しゴムはんこ完成!

完成したはんこを試しに押してみます。くっきりと浮かび上がる花模様。楽しくなって何度も押してしまう気持ち、分かります。

あむ先生が持ってきたはんこを使いながら、各自で年賀状のデザイン体験も。

皆思い思いのデザインで、はんこを押していきました。
あむさん作の消しゴムはんこ。

今回イベントを主催した高見フローラルタウン・生活支援アドバイザー吉村さんにお話を聞きました。

ーーーイベントを行う目的は?

吉村:高齢者の方は特に声を出す機会が減ってくるので、外に出て人と話したり、顔見知りを増やしてもらえたら、と思って開催しています。ただ、催事はあまり好まない方もおられますし、「散歩のついでに管理サービス事務所でおしゃべりしましょう」とか、いろんな声かけをしていますね。

ーーーこれからのことを教えてください。

吉村:以前、陶芸イベントを行ったのですが、子連れの方も多く参加していただけました。続けてやっていこう!と思った矢先にコロナが始まりました。やはり多世代交流はもっと促進したい。今は状況を見極めながら、高齢者から子どもまで参加できるイベントを再トライしたいですね。マンネリ化しないよう、いろんな人に声をかけたり、アンテナを各所に伸ばしています。

高見フローラルタウン・生活支援アドバイザー吉村さん。赴任して12年というベテラン。

UR団地では、各所で生活支援アドバイザーさんが仕掛けるイベントが行われています。うちまちだんちでは引き続き色々なイベントをご紹介していきたいと思います。

取材・撮影・文/松川祥広(うちまちだんち編集部)

近くのまちの団地
住まい情報へ