
現場レポート
屋外空間を使った新たな試み
となりのひろばを使ってみよう
@UR泉北茶山台二丁団地
2023.04.10
「MUJI×UR」は、2012年にスタートした団地の居室リノベーション・プロジェクト。開始から10年を迎え、全国のUR団地へと拡大しています。2021年からは屋外の共用空間(広場や商店街区など)にもその領域を広げ、「MUJI×UR団地まるごとリノベーション」として動き始めています。

→https://www.muji.net/ie/mujiur/whole_renovation/
2023年3月4日、「MUJI×UR団地まるごとリノベーションプロジェクト」では関西初の大規模イベント「となりのひろばを使ってみよう@UR泉北茶山台二丁団地」が開催されました。会場には地元の方々と連携したマルシェやクラフトワークショップなど16のブースが出店。春を感じる日差しのもと、さまざまな世代が広場を利用し、思い思いにくつろぐ朗らかなイベントの様子をレポートします。



フード・物販ブース






店主の山中さんは泉北茶山台二丁団地にお住まいです。

地域のニーズを見据えたブースも出店
フードや物販以外にも「シルバーカーの無料体験」「コンポストの配布」「地域包括支援センター」など、地域ニーズを見据えたブースもお目見え。ブースの招集は12月に行われたプレイベントでの声がきっかけになっているものもあり、イベントからイベントへとアイデアが繋がっています。



クラフト・DIY体験
クラフトブースでは、ランドセル用の革を使ったワークショップやDIY体験など。子どもも大人も夢中になって手を動かす風景がみられました。




うちまちだんちも出店



→https://karigurashi.net/article/minna-no-portrait/
トークイベント・タミヤラジコンカー講座




地元の無印良品スタッフにインタビュー
このイベントにはMUJI×URプロジェクトのメンバーに加えて、地元の無印良品スタッフも参加。茶山台周辺で活動する方々にイベントへの出店を呼びかけた徳永さんにお話を聞きました。

――今回はどのような出店者さんに声を掛けたのでしょうか?
実は私はこの近くに住んでいます。住み始めて知ったのは、泉北ニュータウン周辺は地域活動がとても活発なこと。なかでも茶山台は、「やまわけキッチン」や「DIYのいえ」などお子さんやご高齢の方が自然に交流できる居場所がたくさんあります。お伺いするたび、集う方々の温かいお人柄や、互いに支えあう一方的ではない関係性が素敵だなと感じていたので、URにお住まいの方々にも、こんな心地よい居場所がすぐ近くにあることを知って欲しいと思って、今回イベントへの出店をお願いしました。
――今後の「となりのひろば」については。
2023年も広場の改修やイベントが続いていきます。今回の開催について振り返り、来場者のみなさんのお声もしっかりと受け止めながら、より楽しめる内容にアップデートしていきます。地元のプレイヤーたちとも地域住民のみなさんとも、この先ずっと繋がり続けていく、そんな場になれば私も嬉しいです。
この日はイベント終了までに約1,000名が来場。大盛況のうちに幕を閉じました。今後もこのひろばを使った大小のイベントが予定されているそう。
同時期より、大阪・枚方市の中宮第3団地でも団地まるごとリノベーションが進行中。3月18日に行われたワークショップイベントの様子は、うちまちだんちでもレポート予定です。お楽しみに。
取材・写真/助口優衣