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  • 週刊4.5畳 VOL.12 チーム4.5畳メンバーオススメ すごい「団地銘板」選

チーム4.5畳メンバーオススメ
すごい「団地銘板」選

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こんにちは、チーム4.5畳けんちんです。
団地入口で鎮座している団地名を知らせる看板・オブジェは「銘板」と言います。設計者の遊び心が詰まっている「銘板」は団地の見所であると思います。
今回は、チーム4.5畳メンバーオススメの団地銘板を紹介します。

 

白鷺団地(大阪府堺市)

反り返った形状が印象的な銘板。以前とあるSNSにこの写真をアップしたら、なぜか海外の方から多くの反応がありました。不思議に思いコメントを確認したところ、どうやらスケボーやBMXの愛好家が銘板をクォーターパイプに見立てて面白がっているようでした。気持ちは分かるけど、くれぐれも本物の銘板では遊ばないように!

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富田団地(大阪府高槻市)

日本住宅公団大阪支社昭和40年代の最高傑作である富田団地。躍動感あふれるその銘板の裏側には「日本住宅公団」と刻まれた石板がひっそりと置かれている。日本住宅公団が住宅都市整備公団に変わったときに「日本住宅公団」と刻まれていた箇所が「住宅都市整備公団」に取り替えられ、取り外された「日本住宅公団」も捨てるのが忍びなくて残されたのではと推察される。公団の変遷を物語る銘板なのである。

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静岡県営原団地(静岡県沼津市)

非常に立派な団地銘板です。「銘板」の周りを住人の方が植えたと思われる花で飾られています。この「銘板」がとても住人の方に愛されてるんやなーって思います。また、団地案内図も貝の形で非常にユニークです。

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稲沢団地(愛知県稲沢市)

愛知県は他の都道府県に比べて、銘板の設置されている団地が少ないように感じているのですが、そんな中でも特に見ていただきたいのが、昭和33年に完成された稲沢団地の銘板。積み上げられたレンガに貼られた、当時のロゴやキャラクターがたまりません! そして、肝心の団地名が植栽でよく見えないところも、味があって好きです。銘板の近くに立てられていた「芝を愛しましよう」看板も素敵なので、一緒に紹介しておきます。この団地は数年前に建て替えられ、今は「アーバンラフレ稲沢」として生まれ変わっています。

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静岡県営登呂団地(静岡県静岡市)

私が一押しするのは、静岡県営登呂団地の高床式倉庫型銘板兼住棟配置図です。名前からご想像がつくように、この団地は日本で一番有名な古代遺跡「登呂遺跡」に近接しています。わたくし、実は大学時代は史学を専攻しておりまして古代史も大好物。普段は団地に行くついでに観光するのですが、ここだけは遺跡観光のついでに団地を見つけた次第です。欲を申しますと、「高床」の表現を省略せず、ちゃんと上げ底にして頂きたかったですね!

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津山市営丹後山団地(岡山県津山市)

岡山県北、津山市にあります市営団地です。案内図と掲示板を兼ねた銘板になっています。コンクリ型枠打ちっぱなしにもかっこよさが見えます。また、普段各住棟につく建設銘板を左下の部分にまとめているところも注目のところです。この団地、瓦屋根もそうですが、ベランダの手すりや庇に木材を使った、他とはちょっと違う佇まいを醸し出しています。他にも平屋もありますが、中層と同じく和テイストの雰囲気があって落ち着きある団地になっています。

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次回は、チーム4.5畳メンバーオススメ「昭和20年代に建てられた団地」選です。 お楽しみに!

「団地をARTに」を合言葉に日々、啓蒙活動を行っている団地愛好家集団。


“URソムリエ”として、関西バンドマン150人以上をUR団地暮らし(主に市街地住宅)にアテンド。「団地は日本の原風景だ!」を合言葉に団地カルチャーの素晴らしさを世の中に発信中。
2008年、日本給水党を結党。以来党首として日本全国の団地を取材し、「団地の給水塔」の魅力発信と地位向上を目指し活動している。
ツインコリダー型住棟をメインに愛でる団地愛好家。団地をモチーフとした楽曲で郷愁とイマジネーションを刺激するポップユニット「D+」のギターボーカルとしても活動中。
団地にとりつかれた建築家。設計事務所吉永建築デザインスタジオで団地リノベーションの設計を手がけるとともに、「団地不動産」にて団地の不動産仲介も行う。
岡山県の団地を内外に紹介している団地拝見家。団地お守り「団地守」の生みの親。
古めの団地と、団地内の植栽を愛好する大阪出身の平凡な会社員(非建築系)。団地を求めて各地を旅し、最近は台湾の団地にハマっている。
愛知県春日井市の高蔵寺ニュータウン出身。現在4軒目のURで団地生活を楽しむ、自称・団地サラブレッド。「名古屋の団地女子」として、団地の公園にある動物遊具に夢中。

Journal D

UR職員が団地内のいろんなお店を訪ねた「グルメD」。団地愛好家集団“チーム4.5畳”による、団地のイロハをゆかいに伝える連載「週刊4.5畳」など、さまざまな角度からダンチに迫ります。

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