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  • お勝手調査 No.6: 石濱匡雄さんのキッチン 中津のマンション #7

7.インドで料理をつくってきたから

今でもシタールの師匠が住まうベンガルへ毎年のように通っている石濱さん。
シタールを教わる一方で、師匠宅で炊事担当をまかされているそう。
最近ようやく自分以外に料理を任せる人ができたそうだ。

石濱:シタールは師弟制度なので、師匠の家のなんやかんや手伝わされるんですけど、料理もその師匠の家の味を学びました。
師匠は今年84歳なのですが、トマトが入っていたらキレるんです。ベンガル地方を含む北インドの料理はトマトをよく使うんですけど、ベンガルでは昔、トマトは果物のカテゴリだったらしく、ポテサラにリンゴはいっているとキレる人とかいるでしょ、師匠は、そのタイプ(笑)。口をつけない。

そんな師匠のもと、師匠の奥さんに教わりながら作るようになった。
それから料理に関しては、抜けない習慣がある。

石濱:2人前、3人前ですよって言われたら、僕はいつも向こうの感覚で作っちゃう。2人前は、2人がお腹いっぱいになるくらいの量。向こうで料理が足りなくなるのは絶対にダメなことなんで。
人間形成期がインドだったので、それが癖になってますね。

8.石濱家のキッチングッズへつづく

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借り暮らし、貸し借り、賃貸にどんな可能性がひそんでいるのか。多彩に活躍する方々へのインタビュー取材を通してその魅力に迫ります。いいところ、大変なところ、おもしろさ、面倒くささ…きっといろんなことが浮かび上がるはず。

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