• TOP
  • OURSアーカイブ
  • とある団地住人の いくつかの暮らしぶり #2 東京・練馬から越してきた60代夫妻/桃山南団地 No.2

高優賃住宅につけられる緊急通報装置。誤作動を防ぐため、さり気なくアクリルでカバー、コンセント部もさり気なく隠している。

トイレの便座に座ると冷風が吹く仕組み。水槽タンクの右側に見えるファンはパソコンの冷却ファンを転用したもの。

部屋の隅にはマキタの掃除機。壁に穴を開けずに、木の縁を使って2点で固定している。お見事!

リビングの照明には食卓用の電球ライトが引っ掛けシーリングに取り付けられていた。食卓に置いたご飯がおいしそうに見える工夫。

部屋の隅には仏壇。載せている棚はもちろん自作。

毎朝5時には起きて、お母さんがお水やお茶をお供えするのが日課。

―どうして東京からこちらへ?
「息子が大阪にいるから。まあ、老後の世話になりたくはないけども、東京、大阪間だと死んだら間に合わないかもしれないしね(笑)。お父さんの両親が群馬にいて、介護でずっと見てたんだけど、1年のうちにふたりとも亡くなってしまったこともあって。それで、群馬の実家も処分して、東京にいても仕方ないし、息子の近くに行こうかって」
「息子が大学時代に住んでたマンションが、ここから自転車で行ける場所にあるんですよ」
「まさか、そこが終の棲家になるなんてね」
「その息子が住んでたのが賃貸マンションだったんだけど、窓のとこから虫が入るっていうので、小さい網戸をつけてあげたんですよ。見たら、その網戸が今でもついたままでした」
「もう20年くらい経つのに(笑)」

家の随所にあふれる工夫はお父さんによるもの。そんなお父さんの部屋がこちら。

Journal D

UR職員が団地内のいろんなお店を訪ねた「グルメD」。団地愛好家集団“チーム4.5畳”による、団地のイロハをゆかいに伝える連載「週刊4.5畳」など、さまざまな角度からダンチに迫ります。

NEW ARTICLES
/ 新着記事
RELATED ARTICLES
/ おすすめの関連記事
近くのまちの団地
住まい情報へ