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  • とある団地住人の いくつかの暮らしぶり #2 東京・練馬から越してきた60代夫妻/桃山南団地 No.4

タンスの上の節句人形は、お父さんの実家を片付けた際に納戸から出てきたもの。たぶん、相当古いもの。

こちらの押し入れを開けても、無理なく余裕をもって物が収まっている。

窓からの眺め。最上階の角部屋、朝はスズメがやって来るのが楽しみ。

部屋の反対側に置かれた収納には、長年の思い出が詰まっている。

たとえば、昔、息子が遊んでいたプラレールの踏切。なかなかのレア品。

手前のチョロQは、お父さんが太陽電池の実演のために改造したもの。

息子がやっているバンドのレコード。

だけど、レコードプレーヤーはない。昔使っていたラジカセはある。

色違いの自転車BRUNOに乗って、宇治川沿いに宇治や伏見桃山の大手筋へよく出かけているそう。

―近所でよく行く場所はありますか。
「大手筋の方だと「北川本家」のおきな家。日本酒は樽から直接買えるんですよ」
「お米もそこで買ってるね」
「あと、酒饅頭の…」
「富英堂。酒饅頭が有名で。東京から観光に来たときも買ってました。老舗の和菓子屋さんですよ」
―宇治の方だと?
「宇治の手前の小倉だけど、丸久小山園というところのお茶はいつも買ってます」
「昨日も行ってきたの。茶摘み体験も前にしてきましたよ」
「裏に茶畑があってね。そこで全体のお茶づくりの工程を見せてもらって、最後に「お茶どうぞどうぞ」って飲ませてくれるから、4杯飲んできた(笑)」
「お抹茶を4杯飲む人いませんよ」
「どんどん出してくれるから」
―宇治茶ってやっぱりいいですか。
「だんだんわかってきたね」
「香りも違うし、茶葉の色も違う。静岡茶がもうまずいって(笑)。そうだ、淹れてあげましょうか」

Journal D

UR職員が団地内のいろんなお店を訪ねた「グルメD」。団地愛好家集団“チーム4.5畳”による、団地のイロハをゆかいに伝える連載「週刊4.5畳」など、さまざまな角度からダンチに迫ります。

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