あらためて、窓ってなんだろう
「窓学」10周年

建物があれば、言わずもがな、そこには窓があるのが当たり前のことだというつもりでいたが、考えれば考えるほど、見れば見るほどに、その存在や意味が気になってくる「窓」。窓の魅力、文化を学問として多角的に捉えて、本気で研究活動を続けてきた「窓学」がこの度、10周年を迎えた。

その研究成果を紹介するとともに、窓をテーマにしたアート作品を制作、発表される「窓学展」の開催が決定した。

ホンマタカシ < La Tourette Monastery, France > 2017
ホンマタカシは、ル・コルビュジエ建築の窓を撮影。窓辺空間の実寸模型をつくって、カメラ・オブスキュラとともに展示する。

レアンドロ・エルリッヒ < Window and Ladder - Too Late to Ask for Help > 2008 © Lorenzo Flaschl, Courtesy of Galleria Continua
レアンドロ・エルリッヒは、窓をテーマにした新作インスタレーションを展示。金沢21世紀美術館の常設作品「スイミング・プール」でよく知られたアーティスト。

東京での展示後は、金沢工業大学、東北大学、名古屋工業大学、大阪市立大学、九州大学への巡回展示を予定。10月には、10時間にもおよぶ窓学国際会議も開催される。
窓。そのチカラを知れば暮らしが変わるかもしれない!?

<INFO>
展覧会『窓学展 窓から見える世界』
日時:2017年9月28日(木)~10月9日(祝) 11:00~20:00
会場:スパイラルガーデンおよびショウケース(東京・南青山)
作品展示:レアンドロ・エルリッヒ(アーティスト)、ホンマタカシ(写真家)、鎌田友介(アーティスト)
研究展示:五十嵐太郎(建築史・建築批評家)、小玉祐一郎(エステック計画研究所)、佐藤浩司(国立民族学博物館准教授)、塚本由晴(アトリエ・ワン)、中谷礼仁(歴史工学家)、原広司(原広司+アトリエ・ファイ建築研究所)、村松伸(建築史家)
特別展示:ミケーレ・デ・ルッキ(建築家・デザイナー)
シンポジウム『窓学国際会議 窓は文明であり、文化である』
日時:10月3日(火) 10:00~20:00
会場:スパイラルホール(スパイラル3階)
登壇者:伊香賀俊治、五十嵐太郎、北山恒、久保田徹、小玉祐一郎、小林茂雄、小林博人、佐藤浩司、清家剛、竹中司、千葉学、塚本由晴、手塚貴晴、中谷礼仁、浜日出夫、イワン・バーン、藤森照信、ホンマタカシ、町村敬志、村松伸、ヨコミゾマコト、ヴィットリオ・マニャーゴ・ランプニャーニ、ミケーレ・デ・ルッキ、以上50音順
http://madogaku.madoken.jp/

JOURNAL

NEW ARTICLES
/ 新着記事
RELATED ARTICLES
/ おすすめの関連記事
近くのまちの団地
住まい情報へ