心斎橋アセンスで書店員、主に文芸を担当していました。現在、その次の場所を探し放蕩中。

11月8日

「新潮」12月号を買って、特集の「差別と想像力-「新潮45」問題から考える」を読む。中でもしっくりきたのは村田沙耶香さんと柴崎友香さんの言葉。特に村田さんの文章は、この問題を考える上で絶対に読んでおきたいものだと感じた。僕も心をぎゅっと締めつけられた。「差別」について、ここに書かれてあったことを忘れずに、自身を顧み続ける自分でありたい。
最近知りあった書店員の方と飲むために新梅田食堂街へ。本屋について、本を売ることについて。言葉を交わすことで得られるものや、自分の考えに確信が持てることがある。アセンスで働いていた時は、こういった繋がりはなくて閉じた環境にいたので、これからはもうちょっと積極的に機会を増やしていきたいと思う。

11月9日

久しぶりに天王寺動物園に行くつもりだったけれど、雨降りなので断念し、ハルカスのジュンク堂で『日々はひとつの響き ヴァルザー=クレー詩画集』『チャンドス卿の手紙/アンドレアス』『百花遊歷』『黄泥街』『小さな出版社のおもしろい本2019』を買う。ヴァルザーはもっと多くの人に読まれてほしい作家なので、新刊が出たことが本当に嬉しい。帰宅してからは、M-1準々決勝の金属バットのネタを繰り返し観る、好きだ。決勝にあがってほしい。

11月10日

今日明日とオープンナガヤ大阪2018。ギャラリー紬で出品されていた寸心堂書店の本から『夢遊の人々』とペソア特集の現代詩手帖を買う。寸心堂書店はいつも何かしら欲しい本がある。ブロッホはずっと探していたものなので、読むのが楽しみ。LVDB BOOKSへも立ち寄る。小沼丹翻訳に惹かれ『旅は驢馬をつれて』と食費用の財布を新調するために購入。家から遠くない距離にこんな本屋があることが嬉しいので出来る限り足繁く通おうと思う。好きなものが、場所が、これ以上なくなっていかないように、これからもできることを地道にやっていこう。

2018年4月1日にスタートしたリレー日記です。1週間単位でさまざまな方に暮らしの日記を執筆いただいています。

とは

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