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  • 週替わり みんなの日記 中川 悠さん(NPO法人チュラキューブ/株式会社GIVE&GIFT)~後編~
 

人口減少社会の課題をプラスに変えるため、障がい者福祉、まちづくり、伝統産業支援などに奔走。優しい妻と愛らしい娘ちゃんの存在に支えられてます。

1月23日

半年に数回だけ受け持っているデザイン系の専門学校の授業。後期に学生たちが取り組む課題は、「大阪城公園の西の丸庭園に、外国人観光客を引き込むためのアイデアを考える」。留学生が半分くらいのクラスでどう進んでいくかと思っていたけれど、わざわざ海を越えて日本に来る留学生はとても優秀。日本人の学生たちを引っ張ってくれている。できるだけ多くのものを見るように、できるだけ多くのことを調べるようにと伝える。その後は、某新聞社から相談を受けている社内ワークショップを担当。紙媒体の新聞が危機に瀕している現状の打開策を探るため可能性をみんなで考える。しかし、大企業だからこそのハードルの高さに、現代の難しさを感じる。新聞もね、その他の業種もね、人口減少時代は、みんなみんな転換期。

1月24日

朝から、淡路島の文化発信プロジェクトで、月に1回の定例会議へ。片道2時間の車移動。冬の空気が澄んでいて、海と空の色取りとしまなみの美しさに見とれてしまう。古代の歴史を市民の誇りに変えるには…という難しい課題に、大人たちがあれやこれやと話し合う。夕方には終わり、また2時間をかけて自宅へ。出張があるときは、早く家に帰れるという利点があるのだ。娘ちゃんと一緒にお風呂。一週間前は「アンパンマン」と呼ばれていたのだけど、次は「バイキンマン」と呼び名が変わり、今は、「カビルンルン」になっている。「それは、降格?」と妻に尋ねると、「娘ちゃんにとっては、カビルンルンの方が可愛いみたいよ」とフォローされる。

1月25日

梅田での打ち合わせ後、神戸に移動し、ある組合さんの頼れるお兄さんに、障がい者福祉の新しい取り組みの相談を持ちかける。初めましてのおもしろいお兄さんも加わって、ハッピーな企みがはじまりそう。大阪に移動し、東京から来たコンサルさんと会う。地域のことを深く考えていない取り組みを提案され、一蹴。ビシバシと手厳しく返す。地域の声を聞かない地域デザインを考える人が多い。モヤモヤ。でも、その後の打ち合わせで会った、友人に心癒される。平野区の町のために力を尽くす彼。たくさんの人に会い、どんどん進化している人に会うのは刺激的で、とてもワクワクする。

1月26日

せっかくの休みなので、娘ちゃんに新しい体験をさせたいと妻とミニ会議。昆虫館がいいか、プラネタリウムか。僕は虫が大の苦手。でも、娘の経験値のためならばと意を決して向かうも、閉館時間が意外に早く断念。それなら新しい体験をと、実家の畑に行き、土遊び。雪がちらつく極寒の中で、娘ちゃんが作ったのは巨大ケーキ(ただの大きな山)。しかし、ケーキの山は彼女の歌のステージに早変わり。泥だらけの靴のまま、山頂のステージでスコップ片手に歌いだす。ご近所迷惑になるくらいの大きな声に、夫婦であたふた。久しぶりに家族での夕ご飯は、お鍋。我が家はやっぱり落ち着ける。

2018年4月1日にスタートしたリレー日記です。1週間単位でさまざまな方に暮らしの日記を執筆いただいています。

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