• TOP
  • OURSアーカイブ
  • 週替わり みんなの日記 カジポンさん(文芸研究家&墓マイラー)~後編~
 

1967年生。ライフワークは歴史上の偉人に感謝を伝える墓巡礼。世界100カ国、2520人に墓参、“墓マイラー”の名付け親。モットーは「民族や文化が違っても、人間は相違点より共通点の方がはるかに多い」。

2月14日

『音楽の友』4月号の原稿を書く過程で、初めてヴィヴァルディが作曲した声楽曲「グローリア」を聴き、激感動。特に“地上の善意の人に平安あれ”と歌う第2曲が素晴らしい。なんて美しい旋律。宇宙から聖歌が降ってくるようだ。ヴィヴァルディは弦楽器とチェンバロの「四季」が突出して有名で、あまり声楽曲のイメージがなかったので、「グローリア」はとても新鮮に聴こえた。1700年代前半に書かれた古い曲だけど、トリノ国立博物館で発見されたのは死後約200年が経った1939年。見つけた人、本当にありがとう!

2月15日

今日のEテレ『ららら♪クラシック タンゴの真実』は永久保存版! タンゴの歴史、使用楽器の説明、「ジュンバ」「シンコパ」など独自のリズムの説明、フリオ・デ・カロやオラシオ・サルガンなど巨匠の紹介があり、最後にアストル・ピアソラが作曲した大傑作「ブエノスアイレスの冬」を、バンドネオンの名手・小松亮太さんがライブ演奏! 港町ブエノスアイレスの場末で生まれ、当初はダンスの伴奏として軽く見られていた音楽が、世界に誇るアルゼンチンの芸術として認められるまでが、30分という短い時間で実に分かりやすくまとめられていた。構成を考えた人は天才。

2月16日

NHK『チコちゃんに叱られる!』で墓巡礼中の謎がひとつ解決。スペインには『ロミオとジュリエット』のモデルになったディエゴとイサベルの有名な墓がある。親に引き裂かれ、悲しみのあまり20歳で死んだ2人は、墓石の上で石像となって横たわり、手を繋いでいる。伝説では2人の死因は「心臓発作」。どんなメカニズムでそうなるのか疑問に思ってたら、“チコちゃん”によると、失恋など強い精神的ストレスが原因で大量にカテコールアミンが分泌された結果、心臓の先端が動かなくなるケースがあるという。死亡率は4%。発作中は心臓の形がタコ壺の形になるので、“タコ壺心筋症”というそうだ。ディエゴとイサベルはこれで旅立ったのかも。僕は中学時代から失恋を繰り返して、フラれても慣れっこ。ああ良かった。

2018年4月1日にスタートしたリレー日記です。1週間単位でさまざまな方に暮らしの日記を執筆いただいています。

とは

NEW ARTICLES
/ 新着記事
RELATED ARTICLES
/ おすすめの関連記事
近くのまちの団地
住まい情報へ