[和井内洋介氏の世界観]

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前編 「今と、昔と、実家の暮らし」

京都市左京区。東大路通と北大路通の交わる「高野」エリア一体に、レンガ造りの趣きある団地があります。ここは明治40年代に紡績工場として建設された場所で、その後、昭和50年代に工場が閉鎖されると同時に当時の住宅公団(現・UR都市機構)が買い上げ、分譲住宅を建設。敷地内には工場時代のボイラー室とその周辺の外壁が残されていて、集会所、管理事務所として活用されているんです。ちなみに、2005年の「第2回 市民が選ぶ文化財」にも選定されています。

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そんな歴史的な建築物を抱える東大路高野第三住宅棟。ここに部屋を借りて住まうのが、人気デザイナーの和井内洋介さんです。

和井内さんの本業はフリーのWEBデザイナー。一方で、「suburb(郊外)」をキーワードに、オリジナルグッズや写真集を生み出し続けています。前編では、今まで暮らしてきた住まいの話から、和井内さんの持つその「ポップでマッドな世界観」のルーツに迫っていきます。聞き手は、和井内さんとの繋ぎ役となってくれた安芸真由美さんが務めました。

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和井内洋介(WEBデザイナー)
1979年宮崎生まれ。郊外好きが高じて、2011年からストリートビューでアメリカの郊外や小さな町を巡る旅を開始。好きな写真集はビル・オーウェンズの『サバービア』。好きなCDはアーケイド・ファイアの『ザ・サバーブス』。
http://suburb.jp/

安芸真由美
1985年大阪生まれ。趣味はお洒落とカメラと旅行。新しいものを見たり聞いたりすることが好きで、幅広い交友関係を持つ。今回はインタビューとカメラアシスタントにも初挑戦。


出演:
和井内洋介
安芸真由美
音楽:松野泉・クスミヒデオ
撮影:平野愛
編集:松川祥広

→ 後編 ストリートビューの旅

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賃貸住宅で営まれる、さまざまな暮らしの現場を取材しました。テラスハウスやアパート、長屋、団地、シェア住宅など、多様な住まいで繰り広げられる百人百様の生活。写真家や映画監督らが住まいを訪ねて、ささやかな動画にまとめます。

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