




一枚のとある部屋の写真から暮らしやまちを思い描いて短歌を綴るコーナー、部屋にうたえば。毎回いろんな歌人をお招きして、谷じゃこと二人でそれぞれに短歌を作ります。ここでは「連作」という形で短歌を発表します。複数の短歌をまとめて読めば、一首だけを読んだのとは違った風景が見えてくる、かも。
第1回の歌人は、岡野大嗣さん。昨年出版した歌集『たやすみなさい』(書肆侃侃房)が、エモい! わかる! と巷でめちゃくちゃ人気です。岡野さんの短歌は、エモさも共感できるところもあるけど、それ以上に受け止めてくれるやさしさがあると思うんです。寄り添うみたいにべったりした感じじゃなく、話しかけたら隣の部屋から返事してくれるくらいのいい距離感。話を聞いてほしくなったら、岡野さんの短歌を読むといいですよ。
岡野大嗣(おかのだいじ)
1980年、大阪府生まれ。豊中市在住。歌人として活動中。単著の歌集に『サイレンと犀』『たやすみなさい』(いずれも書肆侃侃房)、共著に『玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ』『今日は誰にも愛されたかった』(いずれもナナロク社)がある。
Twitter:@kanatsumu
谷じゃこ(たにじゃこ)
1983年大阪生まれ、大阪在住。短歌のzineを作るなどフリーで活動。『ヒット・エンド・パレード』、『めためたドロップス』、フリーペーパー「バッテラ」(奇数月発行)など。2020年1月にzine『ほろほろまる』を作りました。鯖と野球が好き。
Twitter:@sabajaco
Web:http://sabajaco.com/