部屋にうたえば

一枚の部屋の写真から
二人の歌人が短歌を綴ります。
第2回は橋爪志保さんを迎えて。


歌人の友達と短歌の話をするとき、私はよく「好きな歌人を3人教えて」と尋ねます。1人、2人やと有名な歌人や歌集を出している歌人の名前が挙がるけど、3人に増やすと、引き出しの奥からとっておきを取り出すように、意外な名前や知らなかった歌人を知ることができておもしろいのです。その質問に自分で答えるとしたら絶対に選ぶ歌人、橋爪志保さんです。
脳から短歌のかたちへ直送されてんちゃうかと思うくらい、橋爪さんの短歌はストレート。楽しいときは楽しい、退屈なときは退屈。短歌にするときに、たとえば空の色に託したりして気持ちを表すのではなく、楽しい! 退屈! と体が先に動いちゃうようなストレートさ。でも見えているものがすべてとは限らんよね。写真の赤い花の裏っかわに、てんとうむしが隠れているかもしれませんし。


橋爪志保(はしづめしほ)

1993年京都市生まれ、京都市在住。京大短歌を経て、現在「羽根と根」同人、「鴨川短歌」メンバー。第二回笹井宏之賞にて永井祐賞受賞。
Twitter:@rita_hassy47


谷じゃこ(たにじゃこ)

1983年大阪生まれ、大阪在住。短歌のzineを作るなどフリーで活動。『ヒット・エンド・パレード』、『めためたドロップス』、フリーペーパー「バッテラ」(奇数月発行)など。2020年1月にzine『ほろほろまる』を作りました。鯖と野球が好き。
Twitter:@sabajaco
Web:http://sabajaco.com/

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