部屋にうたえば

一枚の部屋の写真から
二人の歌人が短歌を綴ります。
第4回は染野太朗さんを迎えて。


何年か前のとある番組のインタビューで、好きな言葉を聞かれた椎名林檎さんが「実直」と答えていました。実直、すごくいい響きやなぁとこの部分だけ覚えていて、林檎さんがかっこよかったこともあり、憧れの言葉として記憶に残っています。
染野さんと初めて会ったとき、なんと真摯な人なんやと驚き、染野さんの歌集を読んで、なんと実直な短歌なんやと驚かされました。全てが真っすぐ届きすぎて、読みながらおそろしいような気持ちになってくるほど。ついかっこつけてしまう、もしくはかっこつけへんように気をつけてしまう私には絶対詠まれへん短歌です。実直は自分とは遠いかもしれん、でも実直の強さを染野さんの短歌から受け取ることができる。背筋伸ばしたりしてみよっかな、せめて真摯に向き合えるように。


染野太朗(そめのたろう)

1977年、茨城県生まれ。埼玉県に育つ。大阪府在住。東京と福岡にも住んだ。沖縄、鹿児島、長崎、奈良にも住みたい。歌集に『あの日の海』(本阿弥書店、2011年)と『人魚』(角川書店、2016年)がある。「外出」同人。「まひる野」所属。
Twitter:@smntaro


谷じゃこ(たにじゃこ)

1983年大阪生まれ、大阪在住。短歌のzineを作るなどフリーで活動。『ヒット・エンド・パレード』、『めためたドロップス』、フリーペーパー「バッテラ」(奇数月発行)など。鯖と野球が好き。
Twitter:@sabajaco
Web:http://sabajaco.com/

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