部屋にうたえば

一枚の部屋の写真から
二人の歌人が短歌を綴ります。
第9回は宇野なずきさんを迎えて。


もらったら嬉しいものランキングの上位に絶対入る、ちりめん山椒。買ったらいいお値段するもんね。ちりめんじゃこの旨みの隙間に、ひゅーっと吹き抜ける山椒の痺れ。書いてたら食べたくなってきた。
山椒のように言葉選びに鋭さのある宇野なずきさんの短歌には、いつもドキっとさせられます。普段気にせず使っている言葉が、宇野さんの手にかかれば思いがけない形で攻撃性を持って現れるのです。現実を突きつけられた気持ちになりつつも、なぜこれを現実だと感じるのかわからなくなっていく感覚。ちりめんじゃこの旨み的な優しさもあって、ご飯を何杯もおかわり……じゃなくて、もっと読みたくなる歌人です。


宇野なずき(うのなずき)

1989年兵庫県生まれ、大阪府在住。インターネットを中心に活動している歌人。3歳頃に大阪に移り住んだはずだがその頃の記憶がない。現在は1Kの部屋でいい感じに暮らしている。歌集『最初からやり直してください』(Kindle版販売中)。
Twitter:@unonazuki


谷じゃこ(たにじゃこ)

1983年大阪生まれ、大阪在住。短歌のzineを作るなどフリーで活動。『クリーン・ナップ・クラブ』、『ヒット・エンド・パレード』、『めためたドロップス』、フリーペーパー「バッテラ」(奇数月発行)など。鯖と野球が好き。
Twitter:@sabajaco
Web:http://sabajaco.com/

記事をシェアする
関連記事
近くのまちの団地
住まい情報へ