部屋にうたえば

一枚の部屋の写真から
二人の歌人が短歌を綴ります。
13回は道券はなさんを迎えて。


部屋にうたえば第2期がはじまりました。第1期の12人に負けない素敵な歌人をばりばり紹介していきます!
道券はなさんは昨年、短歌の新人賞のひとつである角川短歌賞を受賞されました。受賞作「嵌めてください」は、球体関節人形展での人形への視線を通して、“あなた”や自分自身の肉体を確かめるような50首の連作です。一首一首から、これは冷たい、これはかさかさしているといった塩梅で、温度や質感を感じる連作でした。今回の道券さんの短歌も、一首ずつ手のひらに乗せるように読んでみてください。冷たく感じる短歌でも、それぞれ触り心地が違います。一方私のは、ほとんど温度がないですね。
ちょっと余談ですが、苦手だったたくあんが最近急に食べられるようになったんです。たくあんって甘いんやなぁ。お漬物全部だめやったのに。実は、道券さんの短歌も受賞作の連作を読んでから、読み方がぐっとわかるようになりました。もともと「いいなぁ」と思っていた短歌が「うおーすごい!」に変わったので、たくあんとはわけが違うんですけどね。今までわからなかった短歌も、しばらくしてから改めて読むと、突然読める! 見える! となるかもしれませんよ。


道券はな(どうけんはな)

奈良県出身、在住。未来短歌会に所属しています。第66回角川短歌賞受賞。
Twitter:@peter_pan_co


谷じゃこ(たにじゃこ)

1983年大阪生まれ、大阪在住。短歌のzineを作るなどフリーで活動。『クリーン・ナップ・クラブ』『ヒット・エンド・パレード』『めためたドロップス』、フリーペーパー「バッテラ」(奇数月発行)など。鯖と野球が好き。
Twitter:@sabajaco
Web:http://sabajaco.com/

※今回のお題写真は、さざなみプラザ第8団地に取材した記事「とある団地住人のいくつかの暮らしぶり 実はいちばん落ち着く場所」から。撮影は沖本明。
https://karigurashi.net/ours/lifestyle-07-01/

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