




鈴木晴香さんに初めて会ったのはいつやったかな、その場がぱああーと明るくなったことは覚えています。おもしろそうなことに迷わず飛び乗ってしまえる軽やかさと、やりたいと思ったらやっちゃうパワーが素敵。晴香さんと私(谷じゃこ)とで、大阪の街を描いた短歌ZINEを一緒に作ったりもしました。東京で短歌教室もしていて、めちゃくちゃ好評のようですよ。晴香さんに教えてもらったら、ぐいぐい進むぞ〜って思えそう……!
でもまずは短歌を読んでほしい、そして振り回されてほしい。常に恋の真っ只中にいて、こっちまでドキドキするようなことを笑いながらやっちゃう。かと思ったらするりといなくなって、全然関係のない、たとえば恐竜の化石のことを考えていたりする。一体どういうつもり?! と叫びたくなってしまいます。しかし晴香さんが私たちを翻弄しているのではなく、素直すぎるあまりにむしろ晴香さんのほうが翻弄されているようにも思えてきます。ああもう気になって仕方がない。気になった方は、『夜にあやまってくれ』と『心がめあて』の2冊の歌集からどうぞ。軽やかに動き回っている晴香さんの短歌は、短歌連載やYouTubeや教室など、きっとあちこちで出会うことができますよ。
鈴木晴香(すずきはるか)
1982年東京都生まれ。歌人。歌集『夜にあやまってくれ』(書肆侃侃房)、『心がめあて』(左右社)。2019年パリ短歌イベント短歌賞にて在フランス日本国大使館賞受賞。塔短歌会編集委員。京都大学芸術と科学リエゾンライトユニット、『西瓜』所属。現代歌人集会理事。
Twitter:@UsagiHaru
谷じゃこ(たにじゃこ)
1983年大阪生まれ、大阪在住。短歌のzineを作るなどフリーで活動。『クリーン・ナップ・クラブ』『ヒット・エンド・パレード』『めためたドロップス』、フリーペーパー「バッテラ」(奇数月発行)など。鯖と野球が好き。
Twitter:@sabajaco
Web:http://sabajaco.com/
※今回のお題写真は、過去にグリーンヒルズ御影を撮影した写真記事から。撮影は平野愛。
→https://karigurashi.net/ours/hirano-04/