部屋にうたえば

一枚の部屋の写真から
二人の歌人が短歌を綴ります。
25回は加賀田優子さんを迎えて。


 最近、短歌ブームが来ています。全国の書店で短歌フェアが行われたり、歌人の木下龍也さんが『情熱大陸』で取り上げられたり。過去にも何度か短歌ブームだと言われたタイミングがあったけど、今回は本当のブームな気がしています。読みたい歌集が次々に出版されているのも理由のひとつ。今回は、「出版社さん! 今歌集出すならこの人がいいよ!」と独断と偏見で推したい歌人、加賀田優子さんを紹介します。
 「ゆうめいな夢だよきみもしっているはずだから帰ったらみてみて」「銀色の折り紙でかみひこうき いいね いっぱつ勝負だもんね」、どちらも私の好きな加賀田さんの短歌です。かわいくて、さらっとしていて素直、なのにどことなくそわそわする……。ひらがなになっている言葉の選び方も独特で、加賀田さんにしかできない空気のまとわせ方があります。穏やかなようなこわいような今村夏子さんの小説の雰囲気も感じます。

 加賀田さんの短歌は、インターネット短歌結社「なんたる星」で読むことができます。超独自路線をゆく「なんたる星」の短歌にびっくりするかもしれませんが、頭の中の変なところの扉がパカッと開いちゃう人もいるはず。ストイックに短歌を楽しんでいてかっこいいので、チェックしてみてくださいね。


加賀田優子(かがたゆうこ)

1990年生まれ。大阪府在住。なんたる星所属。
Twitter:@0ccak
なんたる星:https://note.com/nantaruhoshi/


谷じゃこ(たにじゃこ)

1983年大阪生まれ、大阪在住。短歌のzineを作るなどフリーで活動。『クリーン・ナップ・クラブ』『ヒット・エンド・パレード』『めためたドロップス』、フリーペーパー「バッテラ」(奇数月発行)など。鯖と野球が好き。
Twitter:@sabajaco
Web:http://sabajaco.com/

※今回のお題写真は、過去に西谷町団地を撮影した写真記事から。撮影は沖本明。
https://karigurashi.net/ours/lifestyle-09-04/

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