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今日も団地では楽しい笑い声が聞こえます。人と人がつながる”団地暮らし”の魅力とは。

人と人がつながる 団地暮らしの魅力

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富田団地アートカフェ② 

富田団地のみなさんと一緒になって鯉のぼりをつくり、掲げることを目標としている今回のプロジェクト。団地内でアートカフェを開くことで、少しずつ団地にお住いのみなさんへ、その内容や意味が浸透し始めています。2回目となったアートカフェでは、大阪芸術大学の学生とお住いのみなさんとの交流だけでなく、実際の鯉のぼりづくりを体験してもらおうと、集会所でワークショップを開きました。

〜3月の鯉のぼりづくりに向けて!
子どもたちが笑顔になったワークショップ〜
大阪芸術大学芸術計画学科の学生たち13名が、富田団地に到着しました。鯉のぼりづくりを伝えるアートカフェの第2回開催です!前回のアートカフェで好評だったクッキーと飲み物を用意して、準備をしていきます。今回は、アートカフェのシンボルとなる、灯りも作成しました。


左:学生が作ったクッキー
右:
アートカフェのシンボルとなる灯り。 夕暮れ時には、ほのかな灯りが周りをやさしく照らしていました。


お住いの皆さんから、思いのこもった古着や生地を集めて鯉のぼりをつくる今回の企画は、ただ単につくるだけでなく、お住いのみなさんと一緒になって実現すること、団地のみなさん同士で交流を生んでもらうことも大切にしています。また、普段の生活にはないアート体験をしてもらうことで、子ども達の感性が磨かれることも期待しています。

カフェをオープンさせ、集まった子どもたちを学生がワークショップ会場の団地集会所へ誘います。 会場に入って、まず目に入るのが、養生シートの上に広げられた、布でできた真っ白な鯉のぼりと、周りに置かれた色とりどりの絵の具です。今回のワークショップでは、古着を繋いで作る大きな鯉のぼりに並んで泳ぐ、小さい子どもの鯉のぼりを作ります。学生の説明に半信半疑の子どもたちが、絵の具を刷毛(ハケ)にとり、布に一筋。そして、もう一筋。一人が始めれば、もう、子どもたちは夢中です。すぐに、好きな色の絵の具を手にとり始めました。手形をつける子、思い思いの線を描く子。ひたすら布に色を塗っていく子。みんな様々に、自由です。

経過を見にきた谷悟先生が、「おお、すごくきれい!」と声をかけると、子どもたちは、さらに刷毛を取り、鯉のぼりに色を足していきます。その姿を見た学生たちの顔がほころび、日常生活では隠れてしまっている子どもたちの自由さが、集まってくる人を笑顔にしていました。


はじめは、筆を使っていた子ども、途中から手でベタベタ。 楽しくなりすぎて止められません。


子どもたちが出入りする様子を見ていた親子連れや家族も、2階に上がってきました。ひとしきり子どもを遊ばせるお母さんに、富田団地での取り組みを説明します。
「次回の活動は、3月13日と21日です。その時は、もっと大きな布にみなさんから集めている思い出の布を縫いつけて、鯉のぼりにします。一緒に創って3月27日にあげましょう!」と学生が説明します。聞いていたお母さんからは、「はい、ありがとうございます。また来ますし、お友達にも声をかけますね」と、嬉しい返事をいただきました。
アートに触れ合うきっかけをつくり、団地のみなさんにアートの楽しさを知ってもらうことは、このプロジェクトの役割の一つです。


「こんなに楽しいことは、どんどんしてほしいですね」と、 お母さんと二人の娘さん。

 少しずつ顔見知りができてきた学生たちは、住民のみなさんに溶け込み始め、会話を重ねるごとに見えてくる様々な課題とたくさんの喜びに気づき始めています。
今回のアートカフェで学生たちは大きく成長したはずです。アートプロジェクトに取り組んできた学生たちの1年半に及ぶ積み重ねが、小さなつぼみとなり、少し膨らみ始めました。
次回、いよいよ、大きな鯉のぼりをみんなで一緒につくりはじめます。そして、春にはみんなでつくった鯉のぼりが、空を泳いでいるはずです。
次回の更新をお楽しみに!

撮影:長谷川朋也

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