空間構成を見つめなおしたエントランスのリノベーション
駅から徒歩圏のシティハイツ西宮北口。まずは外観のリノベーションです。駅からの動線を迎えるアングルで、エントランスの隣にある設備室が見えてしまっていました。そこで既存の柱・梁のフレームを活用してサインと照明を施したパネルとルーバーを設置し、玄関らしい空間構成に改修しています。玄関扉は撤去されていましたが、シックな木目調のオートドアを設置し、寒い時期に冷たい風が通り抜けないようになりました。
After
Before
エントランスに入ってすぐのところに西宮らしい海の風景が描かれた素敵なレリーフタイルの壁画があります。リノベーションでは既存の資産をいかに活かすかというのも腕の見せ所。この壁画を引き立たせるギャラリーのようなエントランスにするため、メールコーナーと壁画の前の空間の領域をはっきりさせ、壁画と響きあう赤と白の壁でコーディネートしました。
右:Before
壁画の向かい側には集会所の出入口があります。壁画を見るギャラリーとしての領域をつくるため同じ赤と白の壁色を採用。白い部分のシンメトリーを維持しつつメールコーナーの背面に向き合う壁は黒で引き締めています。天井の照明器具や床仕上げも空間構成と呼応するものとなっています。
After
Before
足元を開放することにより人の気配を感じられる。
Before
サインはモノトーンと相性のよい細字のフォントを採用し都市的なイメージを表現しました。
所在地:西宮市青木町4番25